北原大使挨拶

 

 

2010年全国植樹祭

  未来への贈りもの

 

 東ティモールの林野面積は、かつて65%程度と見られていましたが、伐採に次ぐ伐採で、今では僅か35%程度にまで落ち込んでしまっているとも言われています。

こうした中、昨年グスマン首相は、これから毎年100万本のさまざまな木々を全国各地に植えていくとの考えを表明しています。

 

 そして本年2月、今年の全国植樹祭が東ティモール西部のエルメラ県の山中で行われました。
  400~500名はいたでしょうか、老人から若い男女、学生や生徒たちに至るまで、みんなが汗びっしょりになって広大な急傾斜地に展開して植林、とても壮観でした。
  当日植えたのは、コーヒーの木を守るシェイドツリーと「カフェ・ティモール」の苗木。(「カフェ・ティモール」は急斜面で栽培されています。)
  「・・・・・・元気に大きく育てよ!」

 

 また、当国の飛び地オエクシ県では、本年1月、東ティモールの象徴とも言うべき「白檀」の復活をかけて、3,500本の白檀を集中的に植えている白檀公園が誕生しました。(当面、さらに1,000本植える予定です。)
30年~50年後が楽しみです。
そのためにも植林した後の常日頃の管理がとても大切です。欠かすことはできません。しかも容易なことではありません。

 

 独立後、初めて「Good Bye Conflict, Welcome Development」を宣言すると共に、長野県ほどの国土を慈しみ、植林をし、子孫に「森」を残して行く。
そんな広大な取組みが今、東ティモール各地で始まっています。

2010年2月19日
在東ティモール日本国大使
北原 巖男

 

 


 

 

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