「栄養失調者数は36%まで低下」
(Numeru malnutrisaun tuun 36%. Suara Timor Lorosae, 2010/05/12)
ディリ:保健省による栄養改善プログラムにより、栄養失調状態の住民数は36%まで低下した。このプログラムはすべての地方でトウモロコシの栽培を行い、子どもたちに砂糖と油を配給する活動を行っている。
保健副大臣Madalena Hanjan氏によると、政府保健省は保健についての人材育成やインフラ整備、医薬品や医療機器の整備などについて予算を計上しているが、今年はすでにその85%まで達成しているとのことである。保健省は病院に対して栄養補給のための物資すなわちミルクやF100、F75という名前の栄養強化食品を提供している。さらに地方でトウモロコシ栽培の指導を行い、塩や油を家庭に提供する活動も行っている。
この活動はディリ県だけではなく他の12の県すべてで行われている。栄養ピラミッドについての教育を行い住民に栄養の知識を持たせるようにも働きかけている。栄養ピラミッドは、どの食品をどのくらいの割合で食べることが望ましいかを知るための資料である。
「2004年から、われわれは50万人の子どもと母親に対して栄養指導を行い、栄養食品を提供してきた。その結果、栄養失調患者数は36%まで低下している。われわれは今後もこの活動を継続していく。」とHanjan氏は言う。
保健省はまた、ライラコに食料輸入基地を建設することを計画している。これは、現在も多くの食料をオーストラリアやアメリカ、アルゼンチンから輸入しているからである。また、保健省では栄養改善プログラムを評価するボランティアを募っている。この活動のために保健省はUNICEFから2台の車両を提供してもらうことになっている。保健省は今後も政府の事業として、東ティモール国民の栄養状態改善に取り組む姿勢を示している。
訳者注:3月11日に46%の住民が栄養失調状態にある旨のDN紙の新聞報道があり、このたびは36%という数字が出されている。どちらもその根拠となる統計資料の出典は記事に明記されていない。なお、全く同じ内容の記事がDN紙にも掲載されている。
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