「ウアトカルバル診療所ではマラリアが増加」
(Malaria domina iha klinika Uatodarbau. Suara Timor Lorosae, 2010/05/12)
ビケケ:ビケケ県ウアトカルバルの診療所では、マラリア患者と上気道炎患者が増加している。看護師は政府に対して治療用の薬剤配給を増やすように申し出た。ウアトカルバル診療所所長のAniceto Soares氏は語った。
「マラリアも上気道炎も雨期に増加する病気である。これらの病気は現在子どもだけでなく大人も罹患している。」と同氏は言う。
治療のためにはこの病気にかかったらすぐに診療所を受診しなければならない。また病気はこれだけではなく、その他にも下痢症、結核、肺炎などが多い。特に子どもの結核患者が増加している。重症な場合はビケケ県の二次病院に搬送する必要もある。4月から5月の間に搬送された患者は112人でうち2人は死亡した。
「診療所の診察だけではなく、われわれは統合保健プログラムSISCAを毎月地方で実施している。住民に情報提供し健康意識を高めることが目的である。SISCAは毎月ビケケ県内の15の部落で開催されている。」とAniceto氏は言う。患者の一人Lorenca Gusmaoさんは、ウアトカルバル診療所の診療について満足しているという。それは、来た患者がすぐに診察してもらえるからである。マラリアや他の病気が増えているので、政府は薬をもっと提供してほしいと言う。またJose da Costaさんは、地方に住んでいるので病気になったときのことが心配だったが、SISCAプログラムのことを聞いて安心したという。これからは地方でも健康管理ができるようになるだろう。政府に対しては、SISCAプログラムがきちんと行えるように道路の整備をお願いしたいとのことであった。
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