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東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「ギド・バラダレス国立病院HNGVの看護師たちが夜勤中の仮眠禁止に反対を訴え」

(Infermeiras HNGV lamenta bandu toba durante pket. Suara Timor Lorosae, 2010/03/04)

 

 ディリ:ギド・バラダレス国立病院HNGV(ディリにある国立病院のこと)の看護師たちは、病院側が夜勤看護師の仮眠を禁止する決定をしたことに対して反対意見を表明した。

 この訴えは、昨日HNGVを緊急視察に訪れた国民議会F委員会のメンバーに対して直接伝えられた。これは、2月1日以降夜勤看護婦が勤務中に仮眠することを禁止した病院側の決定に対して反対する内容である。この決定で、夜勤看護師は夕方6時から翌朝8時まで仮眠をとることができなくなった。また、看護師の勤務中に使用される休憩室から仮眠用のベッドが取り除かれた。
 
仮眠禁止決定の理由は、病院側によれば、看護師が仮眠している間に患者に事故があったり診療ミスがあったりしたためであるという。これはArtur Corte Real医師の調査に基づいている。
 これに対し看護師側は、仮眠をとらなければ身体を休めることができないため、かえって事故やミスを増やすことになるであろうと言う。看護師は通常一つの病棟に20人が配置され、夜勤は二人一組で行う。ある病棟では14人しか看護師がおらず、これを4つのグループにわけて勤務態勢を作っているという。
 「私たちは、夜勤の時に仮眠が必要である。仮眠をとらずに14時間勤務することはできない。仮眠をとったとしても看護師が一人で病棟に対応しなければならないのは3時間程度である。休憩をとることは看護師には絶対に必要なことである。」と看護師・助産師の代表は言う。

 国民議会議員のFrancisco Jeronimo氏はこの状況について、今週中に行われる議会で、直接保健省に対して申し伝えるとしている。

 

 

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