領事関係情報

医務官からのお知らせ

東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「お産のあと結核病棟に寝かされる:患者は退院を希望」

(Foin partu haruka toba iha sala TBC. Suara Timor Lorosae, 2010/02/16)

 ディリ:2月9日にバイロピテクリニックでお産をした母親Manuela Fatimaさんは、退院することを希望している。その理由は看護師が彼女と赤ちゃんを結核病棟に移す決定をしたからである。
 Manuelaさんは看護師たちの決定を拒否している。彼女はお産をしただけで、結核には罹患していないからである。結核病棟に移った場合、本人も生まれたばかりの赤ちゃんも結核に感染してしまうかもしれない。
 「結核病棟に移るのは私にも子どもにもよくないと思う。確かに子どもは熱があるが結核と診断されたわけではない。」とManuelaさんは悲しそうに言う。
 Manuelaさんは看護師たちに強く抗議したが、産科の病棟は満床のため入院できないことから結核病棟に移らざるを得ないと言われた。しかし彼女はそれを拒否し退院して家に帰ることを要求している。
 一方、老人たちと一緒に入院している10歳の子どもをもつ母親Maria Freitasさんからは、このような訴えはない。どこに入院しようと、治療をして病気がよくなることが先決であると言う。
 またバイロピテクリニックの看護師Francisco Belo氏によると、クリニックの施設は狭く設備も十分ではないが、できるだけすべての患者の要求に応えようと努力しているという。同クリニックのDaniel Murphy医師は、このような小さなクリニックで何とか治療を続けているが、満床の場合はどうしても他の病棟と病床を共有しなければならないことが出てくるという。 

 「結核患者の治療は、できるだけMadre Lourdes氏のいるティバールの施設に移ってもらい続けることにしている」と同氏は述べた。

 

(c) Embassy of Japan in Timor-Leste  Avenida de Portugal, Pantai Kelapa, Dili, Timor-Leste (P.O. Box 175) Tel: +670-3323131 Fax: +670-3323130