「マウビセ住民はキューバ人医師の仕事はプロではないと考えている」
( Maubisse konsidera servisu doutor Cuba la professional. Suara Timor Lorosae, 2010/02/12)
ディリ:アイナロ県マウビセ郡の住民は、東ティモールで仕事をしているキューバ人医師、特にマウビセ地域で保健活動や治療を行っている医師は、いまだにその専門性を見せていない、と考えている。
プロとしての仕事をしていないことは、キューバ人医師Dennis Harte Marssisivan氏が先月首つり自殺をしたことによって示されている。家族に付き添われてディリ国立病院HNGVを受診した患者の一人Rafael da Costaさんは2月11日、次のように語った。東ティモールはキューバ人医師に対して罰則を与えるべきだ、なぜなら多くの患者がキューバ人医師の手によって死んでいるからである。
このことは政府も重要視する必要がある。医師は、そのプロとしての仕事を、治療で患者の命を救うことで示すべきだ。
「私たちはまだキューバ人医師のプロとしての仕事を100%見せてもらっていない。多くの患者が彼らの手にかかって死んでいる。またDennis医師はオエクシ県で自殺した。なぜ同医師は急にマウビセからオエクシ県に異動したのか?なぜ自殺しなければならなかったのか?」とRafaelさんは言う。
このマウビセ住民から寄せられたこの質問に対して、国家人材局長のDeamantino de Jesus氏は、
「私の考えでは、マウビセ住民の考えと当国の保健省の法的な調べは今回のできごとについて、直接の関連性はない。」と言う。
同時に東ティモール国民はキューバ人医師に対してもっと敬意を示すべきであるとも言う。なぜなら彼らは我が国の保健医療の支援を行い、多くの患者を治療し、彼らの存在は大きく国民の健康に寄与しているからである。そのため、保健省は引き続きキューバ人医師の擁護の姿勢をとることにしている。
また、オエクシ県で自殺した医師のことについては、医師の専門家意識の問題ではない。人の死はすべて神の御心のままに行われるものであり、Dennis医師の死もそうである。
「同医師がオエクシ県に異動したのは、マウビセで医師が診察した患者が死亡したことが理由ではない。死亡した患者はすでに手遅れの状態であり、手術をしてもしなくても死亡することが考えられたために家にもどったのである。」と同氏は言う。マウビセ住民は患者の死亡について、Dennis医師に対して不満をもちその責任を問う姿勢を見せていたために保健省は同医師をオエクシ県に異動させたと言われている。同医師の自殺については、ティモールでのことが理由ではなく、キューバにいる家族の問題が理由であるという匿名の情報もある。
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