領事関係情報

医務官からのお知らせ

東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「血液バンクではAB型が不足」

(Banku de sangue menus ran AB. Jornal do Diario Nacional, 2010/02/09)

 

 ディリ国立病院HNVG内にある血液バンク部長Tomas Adelino氏によると、血液バンクではAB型の血液が不足しており、治療でAB型の血液を必要としているティモール人にとっては予断を許さない状態であると述べた。
 これはTomas氏が2月8日本紙記者に対して述べたことによる。これは無視できないことであり、国民は協力しあう必要がある。輸血は他に代わる方法のない治療だからである。
 現在、AB型の血液の在庫はない。したがって緊急に必要な場合は献血者をつのらなければならない。B型は8単位の在庫があるが、緊急の場合はさらに8単位が必要である。A型については19単位の在庫がある。これは手術が必要な患者のために準備したものである。O型は12単位あるがこれも子どものために準備されたものである。Tomas氏はこのように述べた。
 「血液が必要な患者は産婦人科に多い。これは多くの妊婦がお産をするので、中には緊急手術が必要な患者がいるからである。また、交通事故などで血液が必要になる患者も多い。」とTomas氏は言う。
 「小児の場合も内科と同様に血液が必要なことがある。またHNGVだけではなく先日はバウカウ病院から8単位の申し込みがあり、そのために在庫が不足することになった。すべての県に血液を供給するように努力をしているので住民も協力してほしい。」と同氏は言う。血液バンクでは、ポルトガルとマレーシアのGNR軍やFFDTL、PNTLのメンバー、ディリ市内の若者グループなどに協力を呼びかけている。

 

「マラリアやデング熱の患者数はこの2ヶ月増加しており、近くNGOと保健省、IOMとともに献血のプログラムを開催する予定である。血液を必要としている人のために協力してもらいたい。」

 

(c) Embassy of Japan in Timor-Leste  Avenida de Portugal, Pantai Kelapa, Dili, Timor-Leste (P.O. Box 175) Tel: +670-3323131 Fax: +670-3323130