「ディリ国立病院の診療過誤について、Nelson Martins大臣は保健省あてに直接手紙を書くことを住民に要請」
(Atendementu HNGV la diak Ministru Nelson Martins husu komunidade hakerek karta ba MS. Suara Timor Lorosae, 2010/01/27)
ディリ:ディリ国立病院HNGVでの診療についてその不備が言われていることから、保健大臣Nelson Martins氏は住民に対し、診療過誤や対応上の問題があればその日時を記入した手紙を書いて直接保健省に送るように要請した。
同氏によると、これまでも多くの問題が指摘されているが、保健省としてこれらをどのように改善していくべきか、医療者の倫理感についてなど法律の改定が必要かどうかなどについて検討することにしている。
「私はHNGVの医療スタッフに対してよりよい診療、よりよいサービスを提供するように指導しているし、そのことは医療サービスの質の向上につながっていると考えている。」と昨日同氏は述べた。
保健大臣はさらに、住民から苦情が書面で直接保健省に提出されればその内容を検討し保健省が独自に調査を派遣することもできるという。
「医療行為は法律で定められているので、仮にそれに反することがあればそれは犯罪である、と私は考えている。診療過誤も患者対応の問題についても調査は同じ姿勢で臨む。」と同氏は言う。
医療過誤については法律にのっとって処罰されることもあるが、患者対応の悪さについてはこれまでHNGVの中にある倫理委員会が主導する形で検討されてきた。
「今後は患者対応が悪い専門職は、その資格を取り上げることも含めて検討する」とのことである。
保健省は2010年度に医療システム管理のあり方を改善することを目標にしており、3月には公務員の行動についての法律改正案を提出する予定である。
「私は保健大臣として、住民に次のことをお願いする。診療過誤や患者対応が悪いと思われる問題が発生した場合は、電話ではなく、日時を明記した文書を作成し、直接保健省の私あてに送付して欲しい。受け取り次第確認のための調査チームを派遣することにしている。」とNelson氏は述べた。
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