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東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「バイロピテクリニックでは結核が多い」

(Moras TBC domina klinika Bairo-Pite. Suara Timor Lorosae, 2010/01/26)

 

 ディリ:インドネシア統治の時代から、東ティモール住民にとって結核という病気は避けられないものになっている。とくにバイロピテクリニックなどの医療機関でそれは明らかである。
 バイロピテクリニックの院長Daniel Murphy医師は、同クリニックでは常に結核患者が多く、国内全部の地域から患者が受診しにやってくると言う。
 同医師によると、結核は特に社会経済状況と関連しているという。貧困で食べ物を買うお金がないことから栄養失調になり、その結果結核にかかりやすくなる。
 「私は貧しい人が結核に感染することをとても悲しく思う。貧しい地域では住居の状態も悪く、一家全員が狭い部屋に一緒に寝ている。もし結核患者が治療されない状態でそこに居れば、家族全員が結核になってしまう。」と同氏は言う。
 同クリニックを受診する患者は、貧しい人が多く、また山間部から受診する人が多い。同クリニックには毎日のように結核患者が診察に訪れている。
 結核患者はビタミンが必要であり、肉や穀物をたくさん摂取しなければならない。穀物はお金がないと買えないので、クリニックでは患者に穀物を買い与えている。
 結核予防のための薬剤はWHOを通じて政府から提供されている。結核患者の診察と治療に力を入れているのは同クリニックだけである。
 一方同クリニックの検査技師Domingos Ximenes氏によると、この新しい国で最も多い病気は結核であり、Daniel医師は毎日30人の結核患者を診察している。また検査では毎日4人から5人の新患が結核と診断されている。毎月結核と初めて診断される患者は平均しても27人から28人に上る。

  患者のひとりMario Soaresさんは、バイロピテクリニックで治療を受けてから体調がよくなったという。Marioさんが住む地域にあるクリニックの治療では病気がよくならなかった。

 

 

 

 

 

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