「ディリ国立病院HNVGでは気道感染症が多い」
(Infeksaun respirator domina HNGV. Suara Timor Lorosae, 2010/01/26)
ディリ:ディリ国立病院HNGV院長Odete Viegas氏は、2009年から2010年にかけてHNGVを受診した患者は、気道感染症が多かったと発表した。
同氏によれば、救急外来を受診する患者は減少しているが、下痢や上気道炎で受診する小児患者は引き続き多いし、妊婦健診をうけずに出産だけHNGVでする妊婦も多いという。妊婦については、子どもの出生後すぐに登録する必要があるのでいつでもHNGVを受診できることになっている。
HNGVにはまた毎日のように交通事故でケガをした患者が運び込まれている。ついで栄養失調の子どもが多く、結核患者、高血圧性心臓病の患者も毎日3人から4人が受診している。
「栄養失調の患者は一つのパターンになっている。栄養状態が悪いと病気にもなりやすい。私たちの仕事は病院が法律的に直面している問題に対応することでもあるが、保健省は住民全員に協力を求めている(訳者注:この文脈は意味が不明だが原文のまま)。」と同氏は言う。
さらにOdete氏はベコラとコモロにあるクリニックについて、その役割を変えることを考慮している。現在はほとんどの患者がHNGVを受診しており、そのため非常に多くの患者がHNGVにあふれ、人材不足から十分な対応ができないからである。
同氏はまた、HNGVを受診する救急患者の状況には変化がおきはじめているという。以前は毎週500人前後が救急外来でトリアージを受けていたが、最近は1週間あたり200人程度になっている。
「これらの患者はほとんどが重症患者である。単なる発熱や、いつもの咳などは救急外来を受診することはない。大切なことは、その病気が重症かどうか、患者がどう感じるかということである。」とOdete氏は言う。
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