「ディリ国立病院HNGVの救急外来受診患者に変化」
(Moras triagen emerjensia HNGV, iha ona mudansa. Jornal do Diario Nacional, 2010/01/25)
ディリ国立病院HNGV院長Odete da Silva Viegas氏は、2009年に比べてHNGV救急外来で毎日行われている救急外来診察をうける患者が変化していると述べた。2009年は1週間あたり400人から500人の患者が受診したが、2010年に入ってからはその患者数が200人前後になっているという。
「HNGVは、他の医療機関よりも機材や人材は充実しているが、それでも人材は不足しており、患者が多数集中してしまうと十分に機能を果たせなくなってしまう。その結果住民に十分な医療を提供できなくなってしまうこともある。」と同氏は言う。
Odete氏は1月21日HNGVで記者団の質問に答えた。
同氏によると、HNGVの救急外来で診察(トリアージ)を行った患者数が、2009年では毎週400~500人ほどであったが2010年1月のこれまでの患者数は1週間あたり200人程度であるという。このことは、地域に在住する人たちが、HNGVのシステムを理解し始めたということを示している。すなわち、以前は身体に異常が見られた場合にすぐにHNGVの救急外来を受診する患者が多かったが、現在は、重症かどうかをある程度自分で判断して受診しているのだろうとのことである。
「小児については下痢症や気管支肺炎が依然として多い。地域の保健センターで妊婦健診を受けていても、出産はHNGVを希望する人も多い」とOdete氏は言う。
HNGVは国の医療機関であるために、同病院を受診することを希望する患者は多い。HNGVはコモロやベコラにある保健センターのクリニックと機能や役割を分担することで、HNGVに患者が集中することを抑えようとしている。
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