「デング熱患者12人がディリ国立病院を受診、うち6人はキューバ人医師」
(HNGV rejista moras Dengue 12, doutor Cubanos 6. Jornal do Diario Nacional, 2010/01/25)
ディリ国立病院HNGVで12人のデング熱患者が見つかった。うち6人はキューバ人医師で、5人は血液検査で陽性と診断された。
一方国家保健局副部長Carlitos Correia Freitas氏は、現在デング熱はボボナロ県の53人をはじめとして国内各地に拡がりつつあり、リスクのある地域では対策を強化しなければならないという。Carlitos氏によると、政府保健省はすでに1週間前から対策チームを立ち上げ対応している。デング熱、マラリア、下痢症の対策を強化していく予定である。
これはHNGV院長Odete Viegas氏が1月22日発表したことによる。
同氏によると、この病気は雨期に入ると患者が増える。HNGVはすでに政府保健省と協力し対策チームを立ち上げで診断や治療にあたりこの病気をコントロールしている。またデング熱についての情報提供だけではなく、マラリアや下痢症についても予防を呼びかけている。
対策チームの統計によると、東ティモール国内でみつかったデング熱患者は合計68人、ディリ県で1人、ボボナロ県15人(原文のまま)、マナトゥト県2人、アイレウ県1例である。
「蚊は外国人を好んで刺すようだ。ティモール人はすでに免疫を持っていて、医師にとってはめずらしいことではなくデング熱について気がつかないこともある(訳者注:原文のまま)。」とOdete氏は言う。
同氏によると、昨年12月からボボナロ県で53人のデング熱患者が発生し、このことはすでに政府保健省も把握している。HNGV病院では対策もとっているが、それ以上に呼吸器感染症や交通事故、子どもでは栄養失調に伴う呼吸器感染症、結核や高血圧にともなう心臓の合併症などの患者も1日に3人から4人受診している。
「これらの病気が発生しやすい環境という観点から、デング熱やマラリアについては患者数が増加する前に早急に予防策を講じることが大切である。ヘラやタシトル地域ではボボナロ県と環境が似ているために、危険性が高い。」とOdete氏は言う。
この二つの病気はどちらも蚊によって伝搬するが、マラリアの蚊(ハマダラカ)は夜間に、デング熱の蚊(ネッタイシマカ)は日中に活動する。環境汚染と蚊の発生は関連性がある。蚊は水たまりに発生する。Odete氏は住民に対して、水たまりをつくらないこと、ゴミをあちこちに投げ捨てたりしないこと、ゴミ箱にたまった水などを掃除することが病気の予防のために必要であると呼びかけている。
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