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東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「東ティモールでデング熱患者が68人」

(Moras dengue iha TL total pasiente 68. Suara Timor Lorosae, 2010/01/21)

 

 ディリ:保健省が収集したデータによると、東ティモール国内でデング熱患者数が68人に上ったことがわかった。患者数ではボボナロ県が最も多い。
 患者数はボボナロ県53人、ディリ12人、マナトゥト県2人、アイナロ県1人である。現在保健省では対策チームを設置し、情報収集にあたっている。
 保健省健康増進局のCarlito Freitas氏は、地域を監視する役割と医療機関のマネージメント担当、蚊対策担当、血液検査担当、医療従事者およびメディア関係者によって対策チームは組織されているという。去る1月18日にこのチームは発足した。
 「現在まで、デング熱で死亡した患者については報告がない。今のところ流行というレベルには達していないと考えている。」と同氏は言う。
 デング熱に感染した場合、インフルエンザのような症状が出るために気がつかないこともあるが、特徴的な症状としては、激しい頭痛や吐き気、皮膚の症状に注意するようにと同氏は言う。
 「デング熱が命に関わるのは血液の病気を併発するデング出血熱のときである。身体のあちこちから出血を来たし、循環不全に陥る。出血傾向になる患者をなくすためにもデング熱に感染する患者を減らさなければならない。」とFreitas氏は述べた。
 この病気は、ネッタイシマカという蚊のメスが媒介するウイルスが原因である。この蚊は水たまりやゴミ箱などにたまった水に発生する。デング熱のような病気は、環境の衛生状態と重大な関係がある。蚊が発生しやすいような汚染された環境が原因になる。住民一人一人が、ゴミ箱や水たまりを定期的に掃除し、水たまりに蚊の幼虫であるボウフラが発生しないようにすることが大切である、と同氏は強調する。

 

 

 

 

 

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