「豚インフルエンザ予防のため、保健省は2月から妊婦に予防接種を行う」
(Atu prevene gripe fahi, MS sei vasina inan isin rua iha fevreiru. Jornal do Diario Nacional, 2010/01/21)
世界的に流行している豚インフルエンザH1N1を予防するために、保健省は2月からワクチン接種を開始する。
(参考:タミフル備蓄のうち日本供与分は4,000人分)
豚インフルエンザH1N1は東ティモール国内では28人の患者が発生している。うち確定例は7人で、4人は外国から、3人は国内で感染したとみられている。これらの患者は全員ディリ国立病院HNGVで治療を受けた。保健省は2月からWHOと協力し、インフルエンザH1N1予防のためワクチン接種を開始すると発表した。
感染症予防部門部長のMilena Maria Lay dos Santos医師は1月20日、カイコリの保健省で開催されたデング熱・マラリア・インフルエンザ・下痢症に関するワークショップの席で、記者団に対して語った。
それによると、このワークショップの目的はパンデミックインフルエンザH1N1について住民の理解を進めることと、2月からオーストラリア政府の支援のもと、WHOと共同でインフルエンザワクチン接種を開始する案内をするためであるとのことである。
「このワクチンはインフルエンザH1N1を予防するためのものだが、妊娠中の母親や5歳以下の子どもに優先的に接種する。また10歳以上の子どもや慢性的な病気を持ち病院に入院している人に対しても接種を考慮する。」と同氏は語る。
この計画は、オーストラリア政府から供与されるワクチンが到着する2月から開始される。妊婦やリスクのある人に対し、一人あたり1回のワクチン接種を行う。
「現在、インフルエンザ治療薬はWHOと日本政府から供与された2,412,000人分が備蓄してある。治療薬や消毒などの備品は国内に十分準備されている」とMilena医師は言う。
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