「モタエルクリニックではマラリアが多い」
(Moras malaria a’as iha klinika St. Antonio Motael. Jornal do Diario Nacional, 2010/01/15)
雨期に入って以来、サン・アントニオ・モタエルクリニックを受診する患者は、マラリアが多く、ついで下痢、上気道症状を有する患者が多い。どのくらいの割合で受診しているかなどの詳細は不明である。
モタエルクリニック代表のIrma Fatinha氏は、1月14日当紙記者に対してこのように述べた。同氏によれば、受診率はわからないがこのところマラリアと確定診断される症例が増えている。症状は発熱や下痢、鼻汁などが多いが、もっとも多いのは発熱であり、検査をするとマラリアと確定される例が多い。
「1歳以下の子どもには結核が発症することは少ない。結核患者のほとんどは1歳以上の子どもと成人である。」と同氏は強調する。
Fatinha氏はまた、マラリアと診断された場合は治療薬を使ってすぐに治療を始めているという。マラリアには2種類があり、ひとつはFalsipal、もうひとつはFIFA型である(原文のまま)。FIFA型マラリアに対してはクロロキンという薬を使用し発熱に対してはパラセタモールとビタミン剤が用いられる(原文のまま)。
「政府保健省からは、特に結核について注意するように言われている。モタエルクリニックでは、看護師を対象に、結核治療についてのセミナーを開催している。結核の治療は、政府から薬剤が無償で提供されている。」と同氏は語る。
結核の治療は初期、集中治療期、維持期の3期に分かれており、初期と集中治療期は2ヶ月、維持期は6ヶ月、合計8ヶ月の治療を行う(原文のまま)。
「現在モタエルクリニックには十分な量の治療薬の在庫がある。在庫がなくなった場合は購入するか政府からの支給をうける」とのこと。
薬剤については、政府保健省の他、オーストラリアからも多くの支援をもらっている。バイロピテクリニックやスワスタクリニックなどと同様、外国からの支援が大きな位置を占めている。モタエルクリニックに勤務する医療関係者は、看護師が2人、助産師が1人である。外科医の責任者として歯科医が一人常勤している。
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