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東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「コモロ保健センターでは上気道炎、下痢、マラリアが多い」

(Moras ISPA, diaria, malaria domina centre saude Comoro. Suara Timor Lorosae, 2010/01/14)

 

 ディリ:雨期に入りティモール国民は下痢、上気道炎、マラリアなどに罹患することが増えている。コモロ保健センターを受診する患者は現在これらの病気が多い。
 コモロ保健センター所長のAbel dos Santos氏によると、皮膚炎、肺炎、高血圧、栄養失調、交通事故および結核が、上記以外にも多いとのことである。
 同氏によると、呼吸器感染症やマラリアは子どもに多く、高血圧は成人に多い。栄養失調は子ども、結核は成人、同様に交通事故も成人がほとんどである。
 「われわれは常に診察や投薬などを行っており成果を上げているが、手に負えない重症患者はディリ国立病院に紹介している。」と同氏は語る。また患者は常にセンターを受診しているが、特に雨期には患者数が増加するとのことである。
 薬剤について同氏は、現在は十分な量の治療薬があるが、不足分については毎月SAMESに依頼して補充している。
 現在同センターが直面している問題は、患者搬送に関することである。同センターには患者搬送のための車両が1台しかない。保健省は、保健センターが多機能車両(救急車)を購入することを認めているが、65ある保健センターすべてが一度に車両を購入することはできないので、順次整備されていく予定である。
 また、保健関連の予算執行の遅れも問題であると同氏は指摘する。医療整備のための予算は毎月ごとに執行される必要があるが、1月についていえば1日から5日までに必要な予算が同月の25日から31日に配分されるという状況である。この点については予算執行のシステムを改善する必要がある、と同氏は語る。
 患者のひとりRogerio Brancoさんは、コモロ保健センターでは医師や看護師が必要な時にいつも診察してくれるので、とても満足しているという。
 小児科の看護師Jesefa dos Santos氏は、雨期には子どもの患者数が多く、毎日80人から100人の患者を診察する。
 「下痢や上気道炎、マラリアは子どもに多いが、大人に伝染することもある。治療のための薬は当センターには十分備えてある。」とJosefa氏は言う。

 

 

 

 

 

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