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医務官からのお知らせ

東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「ディリ国立病院は人材と機材が不足・Hanjan氏:今年中に整備されるだろう」

(HNGV falta rekursu umanu no ekipamentu/ Hanjan “Tinan nee sei prepara”. Suara Timor Lorosae, 2010/01/13)

 

 ディリ:ディリ国立病院HNGVを受診した患者525人が、その後治療のためインドネシアに渡ったということに関連し、政府保健省は今年あるいは来年中に機材を整備し海外で治療を受けなくてもすむようにすると約束した。
「保健省がすでに治療用の機材を購入する予定であることを、私は承知している。集中治療室ICUで使用する機材、たとえば人工呼吸器などおよび新生児集中治療室用、母体集中治療用の機材を中心に整備する予定である。」保健副大臣Madalena Hanjan氏は昨日そのように語った。
 同氏はまた、心臓病治療のためのセンターを開設することも考慮中であると述べた。透析治療については既に開設されているが、専門医がいないために透析を施行できていないとのことである。外国人の医師を招聘するとともに、東ティモールの水を透析に使用できるかどうか確認できていないために検査も行わなければならない。透析には水が必要だからである。
「当国での治療には非常に多くのリスクがあり、それらを無視して治療に踏み切ることはできない。結果的に多くの患者を治療のために外国へ運ぶ必要があるが、そのための予算はたいしたことではない。人の命は何にも代えられないからである。ただ、治療後は当国に再び戻ってくる必要がある。525人のうち85%は当国に戻ってきたが、そのうち何人かはすでに死亡している。」とHanjan氏は述べた。
 外国で治療をうける患者のほとんどは貧しいが、治療をうける権利を持っている。そのため保健省では社会統一省と合同で予算を確保している。東ティモール国内であれば一人4ドル~6ドルの予算で、患者は無料で治療を受けることができる。

 同氏はまた、現在地方において疾病予防対策に力をいれており、これまでも400人以上の人を投入して多くの生命を救っていると言う。保健省は地方に栄養センターを設置し、地元で採れる食物を食べることを指導したり、妊娠中の女性にビタミン剤を配布したりするなどの活動を行っている。さらにHIV/AIDS、結核、ハンセン病の知識普及にもつとめている。

 

 

 

 

 

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