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東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「AETLはHanjan氏問題について大統領に訴え:全国的ストライキが行われホルタ大統領もそれを容認するだろう」

(AETL aprezenta kazu Hanjan ba PR, Greve nasional sei mosu, Horta kontente. Suara Timor Lorosae, 2009/12/03)

 

 ディリ:東ティモール看護師協会(AETL)は、保健副大臣Madalena Hanjan氏の問題、すなわち同氏の職権濫用、汚職korupusaun、共謀kolusaunと親族重用主義nepotismu(訳者注:これら3つをまとめてKKNと呼んでいるらしい)について、ラモス・ホルタ大統領に問題解決を要請した。

 AETLはHanjan保健副大臣に対して、辞任を求めている。ラモス・ホルタ大統領はこのKKN問題について、シャナナ・グスマン首相により深く調査を行わせることを約束した。

 「私たちは国全体が注目しているこの問題について、引き続き解決策を探るために大統領と話し合いを持つ。私たちの訴えていることは、保健副大臣Madalena Hanajan氏がその職から辞することである。私たちは今回大統領に見せるために、KKNに加え職権濫用や職位差別についての情報も持参してきている。」と保健専門家スポークスマンのLuis Lobato氏は12月2日、ディリ市ニコウラウ・ロバトの大統領府において大統領との面会後記者団に対して発表した。

 Luis氏は、この問題が解決されない場合AETLは全国ストライキを行う予定である、とも言う。

 同氏によると、このストライキは同氏たちの組織がこの問題の解決を求めて行うものであり、グスマン首相や政府のリーダーたちへの反抗を示すものではない、とのことである。

 ラモス・ホルタ大統領は、AETLが全国ストライキを行うことには反対していないが、それは最後の手段であると考えている。

 「大統領は私たちに対して、ストライキを行うという考えには反対しないがストライキは最初に用いる手段ではなく最後に行うものである、と言った。私たちは引き続き、この国全体が注目しているこの問題について、大統領と首相が解決策を決定するよう求めていく。これはMadalena Hanjan氏の問題ではなく保健医療に関わる国家的な問題なのである。」とLuis氏は述べた。

 同協会の予定では、このストライキには東ティモール国内すべての医療関係者が参加するとのことである。

 「私たちはまだ、すべての医療関係者にこのストライキに参加するように求めてはいない。しかし、国内にある9つの医療関係者集団はすでにストライキの準備を始めているということを私は知っている。私Luis LobatoはFretilinのメンバーであるが私は決してグスマン首相や政府に対して反抗しているのではない。あくまでMadalena Hanjan氏個人の問題を解決するためのものである。私たちは最後までグスマン首相がきちんとした判断を示すだろうということを信じているし、その責任があると考えている。」と同氏は言う。

 Lobato氏はまたグスマン首相の判断に資するため、Hanjan氏とも対話し質問を投げかけたいと言う。しかし保健大臣が現在マリアナに出張しているため、その行動は止められている。このことはつまり、保健専門家集団との対話を行うことができないようにするために、非常に強い圧力が保健大臣や保健省関係者にかかっていることを示すのだ、と同氏は強調する。

 本紙記者はMadalena Hanjan氏に対して取材を申し込んだが、現在はこの問題に対してコメントはできないという返事であった。

 (訳者補足:12月3日、DN紙も同様の内容を伝えているが、ホルタ大統領はストライキが最後の手段であるということを知りそのことに満足している、というニュアンスである。)

 

 

 

 

 

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