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東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「3,500万ドルの保健省予算は、助産施設とバウカウ病院に優先配分」

(Orsamentu ba MS 35 milhoes prioridade ba maternidade ho hospital Baucau. Jornal do Dioario Nacional, 2009/12/01)

 

  国家予算から保健省に与えられる金額は3,500万ドルにのぼることが決定されたが、これらは住民が出産をするための助産施設の整備とバウカウ二次病院の建設に優先的にあてられる。

 「この件については、私は財務省とも何度も話し合いを重ねてきたが、今建設を担当している業者との契約はキャンセルし、改めて契約をすることにした(訳者注:バウカウ病院のこと)。本来10月に建設工事が終了しているはずだったが既に12月になってもまだ建物ができる様子はなく、業者は2010年1月までの延長を申し出ているがそれも不確定である。そのため2010年の保健省予算としては、バウカウ病院の建設に重点をおくことにする予定である」と保健大臣Nelson Martins氏は11月30日に本紙記者に対して述べた。

 さらにNelson氏は、現在グスマン首相と保健省担当者がインドネシアを訪問し、インドネシア政府との保健医療領域における協力関係を締結する準備をしている、という。これまでもバリ州のダルモ病院に何度か当国からの患者を紹介することがあったが、きちんとした協力関係を約束しているわけではなかった。今後は、検査技師や看護師を派遣し技術を学んだり調査を行ったりということを積極的に行っていきたい、とのことである。

 「今回の協力関係の締結で、今後はディリ国立病院HNGVとダルモ病院が直接連絡をとりあって患者の治療に協力して取り組むことができるようになるだろう」とNelson氏は語る。

 2010年度の予算はすでに動き始めようとしているが、国内では県、準県、スコ、村落レベルにおいても病気で苦しんでいる人が非常に多い。保健省は病院建設や保健ポストを増やすことなどでこれらの問題を改善しようと努力している。

 

 

 

 

 

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