「全体掃除、きれいな村は1,000ドル、汚い村は10センタボを受け取るだろう」
(Limpeja jeral, suku mos sei simu us $1mil, suku foer 10c. Jornal do Diario Nacional, 2009/11/30)
ラモス・ホルタ大統領は、現在毎週金曜日に行われている全体掃除に関連し、きれいな都市・きれいな町をつくるキャンペーンを開始することにした。
このキャンペーンは3ヶ月に1回行われる。最もきれいな村には賞金1,000ドルと「ミス・ピギー(Minha Fahi)」賞が与えられる。一方最も汚い村には10センタボがその賞金である。
この情報は、11月27日金曜日に大統領府において、本紙記者に対して大統領本人が語ったものである。
先のスコ選挙で選出されたあらたな村・村落のリーダーを大統領府に集め、大統領からこれらのアイデアについての説明がなされた。大統領の語る夢はディリ市を「平和の都市」にふさわしいものにしていくことである。
「平和都市ディリ」キャンペーンは5月に始まっている。貧困などの問題を抱える住民の多いベコラから開始された。1996年のノーベル平和賞受賞でホルタ大統領は次のように発表した。「私の平和に関するコンセプトはより統合的なものである。首都ディリから国内のすべての都市、ディリ在住の住民から国内すべての地区に住む住民たち、そのすべてが完全に自由な国家のもとで、政治的な暴力・犯罪・家庭内暴力や差別から完全に解放されることである。」
これらの暴力は私たちの地域、都市、私たちが住んでいるすべての場所から排除しなければならない。平和は、一人一人の人間に、すべての家庭に、学校に、すべての国家に根づかなければならない。女性や子どもは自分の家の中で恐怖を感じることがあってはならない。家庭は安全であるべきで、そこには虐待や恥辱があってはならない。学校での勉強が終わったら、子どもたちは男の子も女の子も家に帰って、自分の世話をしてくれる自分の親と会うのが楽しみで幸せを感じるべきである。彼らは私たちの国家において平和と幸せとともに歩むべきである。
大統領はまた、「私は、住民がすべての貧しい人や障害者、HIVなどの被害者に対して寛大さをもって受け入れる都市を夢見ている。さらにまた私はこの国に平和を求めてやってくる人々もすべてが受け入れられ、ここで共に手をたずさえていくという都市を夢見ている。今日、この国には『違法移民』は10000人以上もの人数がいる。彼らはインドネシア・中国やバングラデシュからの移民である。私たちは、彼らを集め彼らにも私たちの国の発展に私たちとともに努めてもらう機会を作っていきたい」
スコ・村落のリーダーたちへの訓辞の中で、大統領はまたこれらの夢を実現するために2010年には多くの事業を行う必要があり、とくに暴力の根絶に力を入れることを語った。
またホルタ大統領はひとつひとつの町をきれいにすることを、住民に対して訴えた。
「私はもう一度すべての住民に対して繰り返して言いたい。すべての住民、若者も老人も、自分の住んでいる家をきれいにすることを始めてもらいたい。これは自分自身の健康のためでもあり、自分の子どもたちの健康のためでもある。」
最後にラモス・ホルタ大統領は、2010年にはこのイニシアティブを継続し、さらに住民や教会の協力を得ながら平和をさらに強化していきたいと述べた。平和を強化していくために一人一人の住民リーダーと対話を継続していくことも約束した。またこの活動に参加できないほど貧困にあえいでいる住民を見つけた場合は、国家のあるいは国際的な支援を導入し、それらの問題をなくしていくように努力していく方針についても語った。さらに、スポーツ事業として6月にはマラソン大会、8月には「ツール・ド・ティモール」のような行事も行うことについても説明した。
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