「宗教指導者はまだHIV/AIDSについて理解していない」
(Lider relijiouzu seidauk iha konesimentu HIV/SIDA. Suara Timor Lorosae, 2009/11/19)
ディリ:国際機関Church World Service(CWS)は宗教指導者を対象とし、東ティモール国内でのHIV感染・AIDS予防に関連するワークショップを開催した。
CWSの代表Daniel Marcel氏はこのワークショップについて、宗教指導者たちが国内のHIV感染・AIDS予防に貢献していくことができるようになることを目的としたものだと述べた。
世界の宗教指導者の代表たちは、HIV感染・AIDSの脅威から人類を救うことに取り組んでいる。このワークショップにおいては、東ティモール国内で行われているHIV感染・AIDS予防のプログラムに宗教指導者にも積極的に関与してもらうことをめざし、多くの宗教指導者たちが招かれた。また、すでにHIVに感染している人の権利と生命をどのように保護していくかという点も重要な内容である。
「このワークショップの目的は、多くの宗教指導者に集まってもらい、HIV感染・AIDS予防にどのように関与していくかということをともに考えていくことでえある。」と同氏は語った。
Daniel氏によると、東ティモール国民はすでにHIVやAIDSに関してある程度の知識を持っている。一方宗教的な役割を持つ人の多くは、まだHIV・AIDSについての知識は不十分である。
NGOのYayasan HAKから参加したJose Luis Oliveira氏はその講演の中で、世界のどこに生まれても、人は健康についての正しい知識を与えられ、また病気について治療を受ける権利をもつ、と述べた。
また同じ席でHIV/AIDSプログラムの担当Amelia Xavier氏は、このワークショップによってHIV/AIDSの脅威についての情報を身につけ、この病気を東ティモールで予防していくための活動に参加してもらいたいと述べた。
このワークショップは宗教指導者のほか、ローカルNGOの代表や地域の有識者、若者などが参加しその数はおよそ30人あまりであった。
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