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東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「バイロピテクリニックではセフトリアキソンが不足」

(Klinika Bairopite menus aimoruk Ceftriaxone. Jornal do Diario Nacional, 2009/10/16)

 

 抗生物質セフトリアキソンは、乳幼児の感染症の治療に用いられる重要な薬であるが、バイロピテクリニックではこの薬が不足しすでになくなっているので政府保健省に対して提供を呼びかけている。

 「私はこの薬剤を小さな子どもや新生児の治療に使用しているが、このところ不足しており在庫も底をついた。そのため保健省に対して提供するようお願いしている。」同クリニックの院長Daniel Murphy氏は10月15日当紙記者に対して語った。

 政府保健省は子どものための薬を提供するべきであるが、その量は十分ではない。それはこのところ子どもや新生児の患者が増加しているからである。治療薬剤の確保のためにオーストラリアや他の外国に対しても薬剤の提供を依頼する必要がある、とDaniel医師は語る。これまでも、この抗生物質によって多くの肺炎や敗血症などの感染症に罹患した子どもが治療をうけて治癒した。

 一方、同クリニックの外来や病棟での看護師や医師による治療はうまく機能している。特に栄養失調に対するサービスや薬剤の提供などはうまくいっており、外来や病棟で治療をうけた患者のほとんどが治療に満足している。また入院して治療をうけることを希望する患者も多い。

 しかしながら、クリニックにおいては栄養補給に使用される食物、とくにミルクや肉、果物なども不足している。これらは入院している患者に対して給食として提供されるものであるが、この点についても保健省は注視してもらいたいと同医師は付け加えた。

 「私は特にタンパク質、すなわち肉やミルクが必要だと考えている。タンパク質は体の内側から病気を治すことにつながるからである。しかしそれらが不足しているので私たちはそのことを非常に強く懸念している。」とのことである。

 

 

 

 

 

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