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東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「保健省事務局長がラウテム県を訪問」

(DJMS halo vizita ba Lautem. Timor Post, 2009/10/07)

 

 ラウテム:政府保健省事務局長Agapito da Silva Soares氏は、県やラウテム県内のスコ、村落レベルの保健ポストの現状を視察する目的で最近ラウテム県を訪問した。

 「今回の訪問は保健省の業務の一環としてスコ、村落レベルの保健ポストの現在の状況、特に直面している問題点について視察する目的で、保健省スタッフも同行している。」Agapito氏は本紙記者に対して9月17日木曜日、ラウテム県のムアピチネ村の訪問から帰ってきた折にロスパロスの病院で語った。

  同氏によると、各村落レベルでの保健ポストが直面している問題はほとんどが同じであり、それらは患者や機材の搬送手段や住民とのコミュニケーション、清潔な水の確保および人材の確保が難しくそれらが不足しているという点である。

  人材に関しては、Agapito氏によれば、ロスパロスのほとんどすべての保健ポストにおいて適切な専門的資格をもった職員がいない。そのため保健省は政府に対して人材不足をどのように解決するかということを問題提起している。

  村落の保健ポストの抱える問題点は、人材が不足する中そのサービスの質をどうやって維持しまた改善していくのかという点にほとんど集約される。彼らが直面するこの問題は今後の保健プランの基本的な部分にかかわることであり、保健省が用いることができる予算の大きさに依存している。予算は徐々にではあるが増加している。

  「それぞれが直面する問題を注視しなくてはならないが、予算は徐々に増加してきており、時間はかかっても適切な機材や人材を配置するという作業は完成させなければならないし、そのことによって地域住民の支援を行っていく必要がある。」とAgapito氏は述べる。

  一方、ラウテム県保健サービス部門(SDSSL)のJulio Pereira部長は、今回の保健省事務局長の訪問に対し非常に感謝している。それは事務局長がみずから地方の保健ポストが直面している困難な問題を直接視察するからである。

  ポロス村落の保健ポスト代表Agustinho da Silva 氏もまた、今回の訪問は非常に重要なものであると考えている。それは直接自らが感じている懸念を伝えることができる機会だからである。

  同代表によれば、地方の保健ポストは常に人材不足や移動手段の不足、コミュニケーション手段の不足に同じように悩んでおり、それらは緊急の患者発生の場合に大きな問題になる。そのため、保健省と政府に対してもっと地方の保健ポストが行っている事業を注視し、緊急の場合の適切な方法について早急に住民との話し合いに参加するように申し入れている。

  このインタビューの折に同代表は、人材不足とくに看護師の不足を解決するためにはラウテム県に看護師の養成学校をつくることが有効であるという旨を保健省に対して提案した。

 

 

 

 

 

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