「今年のマラリア50%減少」
(Malaria tinan ne’e tun ba 50%. Jornal do Diario Nacional, 2009/10/02)
保健省がマラリア対策プログラムの席で発表したことによると、2008年は人口1000人あたり219人だったマラリアの発生数が、2009年は人口1000人あたり128人まで減少している。
これは国家マラリア対策プログラム委員長Dom Bosco氏が10月1日に発表したものである。それによると、マラリア感染患者の発生数が人口1000人あたり219人から128人まで減少しているので、マラリア対策プログラムは一定の効果を上げているとのことである。
「マラリアは、東ティモール住民の健康上の大きな問題になっている感染症であるが、人材不足のために対策は十分ではなかった。人材不足や機材の不足はその後改善してきているが、マラリアの他に予防接種によって予防できる疾患がありそちらの対策に力が入れられている。」Dom Bosco氏によれば、マラリアも予防接種が有効な疾患であり近く当国においても導入を検討している。カーボ・ヴェルデではすでにマラリア予防接種を開始している(訳者注:マラリアは原虫による感染症であるため一般的な予防接種によって免疫される疾患ではない。またマラリア感染に有効な予防接種はまだ開発されていない)。
「国家マラリアコントロールプログラムでは、ディリやラウテム、コバリマ県の地域保健サービスと協力してサーベイランスを行っている。これまでに72人について、マラリア診断のための顕微鏡検査の研修を実施しており、ディリのセンターだけではなく各地に検査技師がマラリア対策のために働いている」とDom Bosco氏は話した。
ディリ国立病院HNGVの前院長Antonio Junior Calerres氏は、このプログラムはWHOの支援をうけて行われていると説明する。マラリア対策の機器すなわちコンピュータやLCD,DVDなどはグローバルファンドから提供されている。またこれらの機器に必要な電源ジェネレーターは、検査技師と乗用車とともに13の県すべてに2009年末までに整備される。また65台の顕微鏡もその保守点検を終えてマラリア診断のために使用される。またこれらの機材が住民の健康管理に有効に活用されているかどうか監視も行われる。
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