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東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「保健大臣:雨期にはマラリアとデング熱に注意を」

(Nelson Martins: “Kuidadu dengue no malaria iha tempu udan.” Jornal do Diario Nacional, 2009/10/01)

 

 保健大臣Nelson Martins氏は9月30日ディリ市コモロのICSにおいて、雨期が近づいてきており、雨期にはデング熱やマラリアのような感染症が流行するので住民は注意するように、と語った。

 雨期に大量の雨が降ると、水たまりに多数の蚊が発生することは知られている。雨が大量に降ることで水にゴミが流れ込み、水がひどく汚染することで病気の発生につながる。われわれは、これらの病気についての情報を共有し、協力して病気の発生防止に取り組む必要がある。これらの病気は蚊によって伝染する病気なのである。10月から5月にかけてデング熱の患者が増える。患者だけでなく家族もこの病気は蚊が人から人へ運ぶということを知っておく必要がある。保健省としては、住民に対して、ゴミでいっぱいになってしまったドブや側溝を掃除するように求める。衣服を洗濯したときは家の中に片付けることが大切で、家の外にぶら下げたままにしておいてはいけない。さらに、蚊だけではなく、ハエによって伝染する病気もある。汚れた水には大量のハエも発生しこれらは下痢などを引き起こすことが知られている。毎週金曜に行われている全体掃除を、政府職員にまかせるのではなく、大統領もふくめ他のスタッフも全員が掃除に参加しそれぞれの家や近所を掃除することがこれらの病気を防止することには必要である。

  保健省は、デング熱や下痢の患者発生数について監視するシステムを持っている。それによるとこれらの病気は周期的に増加することが知られている。現在は少ないが今後増えるであろう。そしてその周期は年々短くなっている。

  「自分たちの健康を自分たちの手でというスローガン(Ita nia saude iha ita nia liman rasik)を多くの人は知っていると思うが、家族や自分を蚊やゴミによって伝染する病気から守るためには自分たちが全員一緒に行動を起こすことである。行動によってこれらの病気は減少する。」とNelson氏は語る。

  雨が大量に降ると大量の汚染された水になり蚊が発生する。それが病気をもたらすことに注意しなければならない。雨は病気をもたらす。病気を増やさないためにも自分が病気になったときは病院や保健センター、SISCAの保健ポストに相談して治療をうけることも必要である。

 

 

 

 

 

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