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医務官からのお知らせ

東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「保健省は医学生を4つの県に派遣」

(MS Entrega Estudante Medicina Ba Distrito Haat. Jornal do Diario Nacional, 2009/09/29)

 

 保健省は、キューバから帰国した18人のティモール人医学生をアイナロ、バウカウ、ボボナロ、オエクシの4県の二次病院に派遣することを公式に発表した。彼らは東ティモール国内の医療システムや疾病状況について臨床的な活動をしながら学ぶ。

 保健省事務局長Agapito da Silva Soares氏が出席し、ディリ市コモロの健康科学センターで記念式典が9月25日に開催された。

  Agapito氏によれば、学生たちはオリエンテーションの後に本日自分が派遣される県を知らされ、今週中に各県に派遣され臨床実習を行いながら東ティモールとキューバの医療システムや疾病構造の違いなどについて学習することになっている。

  「私たちは学生諸君に東ティモールの医療システムに関することや、どのような疾病が重大な問題になっているのか、また地方でどのような点について注目すべきかなどを学んでもらい、1年後に自分たちが実際に医師として仕事を始めるときの参考にしてもらいたいと思う。」とAgapito氏は語った。

 学生たちは病院で研修するだけでなく、グループにわかれて各郡の保健センターを選択して赴き、1~2週間保健センターで施設や疾病の状態などについて学び再び病院にもどる、ということを研修中に繰り返して行う。

 この研修は今後1年間実施され、研修終了後には最終試験が行われる。

 「彼らは卒業後に医師として従事することができるようになるが、2年後には医学的知識を高めるために再び大学にもどることができる。」とAgapito氏は言う。キューバで学んでいる医学生は東ティモールでティモール国立大学の学生といっしょに卒業式を行う。またこれらの学生は、卒業後優先的に保健省が整備した住宅に入居し病院や保健センターに勤務することになっている。「今後2015年には100人の学生が研修を行い、すべての村で医師が研修できるようにしていく」とのことである。18人の学生はすでに5年間の医学部での学習を終了しているので、医療活動に参加できることについて保健省は満足している。あと1年後にはすべての学習が終了する。

 今回オエクシ県に派遣される医学生Colombianus da Silva 氏は、東ティモールに戻ることができてうれしいと語る。「勉強は大変だが、ティモールにもどり国民のために私たちの知識を生かして貢献できることに満足している。まだ医療的な評価が行われていない地域に自分の足で出かけて研修することが私たちの使命である。」とColombianusは言う。学生たちは派遣された場所で多くの困難に遭遇することになるだろうが、県や村の長からの支援が自信を与えてくれるとのことだ。

 18人の医学生は男性9人、女性9人である。アイナロ、バウカウ、ボボナロ、オエクシの4県の病院や保健センターに分かれて派遣される。

 

 

 

 

 

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