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東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「IMOG(国際産婦人科新生児助産師支援プログラム)はリプロダクティブヘルスに関するアセスメントを実施」

(IMOG Halo Assessmentu ba Saude Reproduktivo. Suara Timor Lorosae, 2009/09/07)

 

 ロロトエ:国際産婦人科新生児助産師支援プログラムInternational Midwifery Obstetrics Gynecology Aid Programはロータリークラブと協同しNGOとしてボボナロ県で活動しているが、このたびボボナロ県でリプロダクティブヘルス(妊娠・出産にまつわる保健)に関するアセスメントを実施した。

 「先月1ヶ月をかけてオーストラリアの国際NGOであるIMOGはロータリークラブと協同してボボナロ県でリプロダクティブヘルス、および母子保健に関する調査を行った」とIMOGのコーディネーターFrances Knight氏は先頃ロロトエにおいて発表した。

 それによると、IMOGがボボナロ県で活動する目的は母親や子どもの疾病罹患率・死亡率を改善することと、地域での保健事業の発展に対する政府の努力を求めること、さらに母子保健とリプロダクティブヘルスに関する事業を準備することである。

 2ヶ月前にはボボナロ県からの支援をうけてマリアナ、アタバエ、カイラコ、バリボの4つの郡でアセスメントを実施した。これによって郡の中で提供されている保健事業の量と質についての情報が収集された。調査の期間にIMOGは323人の村長、住民および家庭保健プロモーター(PSF)にインタビューした。その多くは月に1回村落レベルで行われる地域統合保健サービスSISCAについて好意的ではあったが、SISCAが行われる場所が自分の家から遠いことが指摘された。IMOGはまた3ヶ月間にわたり、SISCAが行われている村落や家庭に赴いて看護師やPSFにもインタビューし、また住民の女性グループと意見交換も行った。

 「今回得られた情報はオーストラリアに持ち帰って分析し、来月にはボボナロ県に結果を報告できるだろう。私たちは早急にこれらの情報をオーストラリアと東ティモールの間で共有する予定である。また治療を行う医師や保健師、PSFにも情報を提供する。将来的には住民に対して避妊薬の使用方法などを教育する必要があるだろう。住民は避妊薬の使用方法をまだ理解していない。」とFrances氏は述べた。アタバエ郡の保健センター長Alfred Manuel氏はIMOGに対して、調査を行うだけでなく将来的にはボボナロ県の4つの郡の住民に対して、自分の健康についてゆっくり時間をかけて理解できるように基本的な情報を提供しなければならない、と要求した。さらにカイラコ県の保健センター長Joao Leto Mali Lopes氏によると、東ティモール独立後、医師は患者に対して怒ったり診察を拒否したりするようになったという。このことによって、住民は保健センターで治療をうけることを怖がるようになってしまった。このことはIMOGから質問されたことではないが、今後このような状況が改善し、病気の人が保健センターを受診したときは、医師は怒ったりしないでよく診察するようになることを望む、とJoao氏は述べた。

 

 

 

 

 

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