「保健省と教育省は学校での豚インフルエンザ感染予防で協力」
(MS-ME Halao Koordenasaun Prevene Moras Gripi Fahi iha Escola. Timor Post, 2009/09/01)
ディリ:豚インフルエンザ(インフルエンザH1N1)について学校で認識を高めるために8月28日保健省と教育省は互いに情報を共有すること、学校の対策チームの教師が生徒に情報を広げることによって学校での豚インフルエンザ感染を予防していくことで協力すると申し合わせた。
ヴィラヴェルデの保健省で開催されたセミナーの席でコーディネーターのMaria Milena Lay dos Santos氏が記者に語ったことによると、本セミナーの目的は、豚インフルエンザに関する情報を教育省と学校との間で共有することで生徒にもこの病気について知ってもらい、症状のある生徒の早期発見につとめ学校での感染拡大を予防することである。「このセミナーでは、インフルエンザに関する情報を共有することにより校長先生や教師にインフルエンザの症状を知ってもらい、生徒を観察して早期に発見することができるように、また疑われる場合の対処などについても認識してもらうことが目標である」とMilena Lay氏は述べた。
Milena氏はまたセミナーに先立って保健大臣と教育大臣の間で協力して技術部門を立ち上げてH1N1の世界的流行から学生・生徒を守ることができるように情報提供をしていくことを申し合わせている、と述べた。
Milena氏によれば学生はH1N1の感染リスクが高く、学校で感染者が発生した場合はまだ感染していない生徒にも感染が拡大する可能性がある。そのため保健省と教育省は協力してすべての学校で感染拡大予防のためのチームを立ち上げることにした。また、それとは別に保健省はH1N1についての知識の普及と学校で感染者を早期に発見するための基準づくりを進めている。「ここでの協力に加え、保健省は学校で感染者を発見するための基準を作成している。インフルエンザの症状すなわち、38℃の発熱や咳・鼻水、のどの痛みに加え、インドネシア・オーストラリア・シンガポールおよびアメリカへの渡航歴、インフルエンザ感染者との接触があるかどうかなどがその基準である。」とMilena氏は言う。
東ティモール国内ではすでに25人の疑い患者が発生している。男女はほぼ同数で3人の幼児も含まれている。このうち感染があらたに確認されたのは3人で、この3人は海外への渡航歴がある。つまり、東ティモールでインフルエンザ感染が発生していることが明らかなのである。感染確定した患者が存在しているにもかかわらず、まだ住民は十分にそのことを理解していないようだ、とMilena氏は危惧している。
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