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東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「保健省による分析:ボボナロ県、エルメラ県、オエクシ県で栄養失調が多数」

(Avaliasaun ministerio saude: Bobonaro, Ermera no Oecusse grave Malnutrisaun. Jornal do Diario Nacional, 2009/08/26)

 

 保健省栄養部門の部長Dirce Maria Soares氏は、このたび2008年1月から12月に行われた調査結果を保健省が入手したが、それによるとボボナロ、オエクシ、エルメラにおいて栄養失調状態の住民が多く、その率は30%にのぼると発表した。

 8月24日Dirce氏が8月24日当紙に語ったことによれば、これら栄養失調状態の住民が多い地域に対しては、地域ぐるみで政府も協同して集中的に介入するべきである。農業が中心である地域にどのようにしてその作物生産高を高めていくかということについて注目していくことが必要だ。またSISCA(地域保健統合サービス)を用いた地域住民への介入、特に子どもたちが治療をうけることができるように医療機関を整備することも重要である。

 Dirce氏はまた、保健省も重症の栄養障害の子どもに対しては無料で治療がうけられるようにすると言う。東ティモールはいまだに住民の栄養不良状態という問題から脱却できていない。2030年までに栄養不良問題を解決するためにすべての領域が貢献していくことが必要である。

 「子どもが栄養失調になってしまうことを事前に防ぐためには、妊婦は妊娠したらすぐに医療機関での検査をうけまた健診の場で教育が行われるべきである。また分娩後も子どもは定期的に身体チェックをうけ、母親は自分の栄養状態にも注意するように教育を行うことである。さらに栄養失調と判断された場合はすみやかに医療機関へもどることが必要である。」とDulce氏は語る。「保健省は今後もこれらの問題に対応し、住民ひとりひとりが自らの健康を維持できるように医師や看護師・助産師の能力を高めていくための働きかけも継続していく。保健省は特に子どもと母親の健康維持に力をいれている。健康な子どもや若者によって国が力をつけていくことを政府も知っている。もちろん老人についても同様に健康維持に力をいれている。」保健省はつぎのミレニアムにおける当国の発展にむけて子どもと母親の健康を強調するが、今回保健省に届けられたデータによって、栄養失調の克服も今後の大きな開発テーマになったと言える。

 

 

 

 

 

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