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医務官からのお知らせ

東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「保健領域への介入は不十分」

(Atendamentu Saude Iha Failansu Uituan. Timor Post, 2009/08/22)

 

 ロスパロス:ロスパロス保健センター病院の院長Bernardo Do Amaral Lopes氏は、ロスパロスの患者の健康維持・治療についての介入は十分ではないが、この後徐々に改善していくだろうと述べた。

 東ティモールは10年前に独立を選択したが、その発展歩調はゆっくりでありすべての面が改善するためには時間が必要である。氏はロスパロスの住民に対する医療は平均的ではあるが必ずしも十分ではないと指摘する。しかし今後それらについても徐々に改善していくことを期待している。氏によれば、ロスパロスではマラリアと呼吸器疾患が多いという。保健センターでは病気に関する情報提供と健康維持についてのプロモーションも行っている。「マラリアや呼吸器疾患が多いが、予防も治療も可能な病気であり、われわれはSISCA(地域保健統合サービス)を利用してこれらの病気について住民への情報提供・健康教育などの活動を行い、どうやって病気を予防するかという知識の普及に努めている。」ロスパロス病院には24人のティモール人看護師が在籍している。しかしまだティモール人の医師は勤務しておらず、看護師と助産師のみである。医師はキューバからの派遣である。キューバからは4人の医師と5人の看護師が診療に参加している。住民の一人Americo Pinto氏によれば、ロスパロス病院の医療は良好であるが、問題は技術的あるいは物資の面にある。医薬品については半数がいつも不足しておりそのために治療がうまくいかないこともある。村長のJustino 氏によれば、看護師による診療は問題に直面することが多く、これは看護師たちがその病気の専門性を持たないことによる。「私がみるところ、病院看護師による診療は問題を抱えることが多い。看護師の半数は専門職であるが半数は専門をもたない。そのために診療が十分に行えないことがある」と氏は語る。住民の一人Julmira A De Jesus氏は「この10年の間私は病院についてみてきたが、医師や看護師たちはよく働いている。しかし、ときどき薬剤が足りず、不足している薬品や機材を国立病院から搬送する間治療を待機しなければならない患者がいて、治療に時間がかかることがある。」と述べた。(訳者注:ロスパロスは首都ディリから東に車で悪路を5時間走ったところにある都市)

 

 

 

 

 

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