「79人のHIV/AIDS患者がディリの保健センターを受診、16人は死亡」
(HIV/AIDS 79 Tama SDS, 16 Mate. 2009/08/13)
ディリ県保健センターのEstanislau da Cruz氏は、2003年から2009年に当センターを受診したHIV/AIDS患者は79人でそのうち16人は死亡したと発表した。これは8月12日にEstanislau氏が当紙に語ったものである。それによると、バイロピテクリニック、メリーストープスインターナショナル、SSPSクリニック、HNGVなどのディリ県保健センターのVCT(Voluntary Counseling Testing)室を2003年から2009年に受診したのは79人であり16人はすでに死亡している。またセンターを受診する人の56%は結核患者であり、2009年はすでに138人の結核陽性患者が受診している。Estanislau氏によれば、結核治療の結果は良好が73%、不変11%、死亡3.2%であった。結核治療は2つの集中治療フェーズがあり、患者は2ヶ月間毎日薬を内服する必要がある。薬を家に持ち帰ると内服を忘れてしまう人もいるので、毎日病院に来て薬を病院で内服するという方法(DO法)をとる。さらに継続フェーズとして6ヶ月間は家で薬を続けなければならない。結核には3つの治療カテゴリーがあり、カテゴリー1は8ヶ月間薬を飲む。カテゴリー2はすでに過去に治療を受けたことがある患者に対して行うものであり、こちらは8ヶ月間DO法を継続する。カテゴリー3は結核に感染した小児に対して6ヶ月の治療を行うものである。ディリ保健センターを結核で受診する子どもは他の病気、たとえば上気道炎や皮膚炎、肺炎などの病気で受診する子ども同様に多い。センターには2009年5月9日に産科もオープンし分娩を取り扱っている。ただし当センターで分娩する場合には必要な物品を自分で準備した上で受診する必要がある。病室にはテレビが備えてあり利用することができる。現在センターは24時間運用されてはいないが、緊急を要する患者が増加するようなら対応する必要がある。しかし患者が増加した場合はすべてのお産に医師が立ち会うことは難しくなる、とEstanislau氏は語った。最近2週間にマラリアやデング熱に罹患したアタウロ郡からの患者があったので、アタウロでは蚊取り線香の使用を各村で行っている。アタウロにある5つの村落のみであるが部落においても各家庭で使用するようにする。マラリアを予防するためには家庭で蚊帳の使用や蚊取り線香を使用することである。
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