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東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「下痢とマラリアを減らすために住民は全体掃除に参加しなければならない」

(Atu Hamenus Moras Diarea no Malaria Komunidade Tenki Prtisipa Limpeza Geral. Suara Timor Lorosae, 2009/08/11)

 

 ディリ:保健大臣Nelson Martins氏は、子どもたちの病気を減らすために住民は毎週全体掃除(Limpeza Geral)に参加し蚊を発生させるパイプやドブ・穴などをきれいに掃除することを保健省として提案する、と発言した。8月7日金曜日、Nelson氏はビダウトコバルにある国立病院HNGVで記者に対して述べた。保健大臣はいつものように今週金曜日も全体掃除に参加した。Nelson氏はその日アカディル-フン村の掃除に参加したが大量のゴミがあった。掃除終了後最近非常にきれいに整備されたHNGVの救急外来と病棟を視察に訪れた。病棟にいた患者の半数はアカディル-フン村からきていたのでNelson氏は自身で病棟も訪問した。蚊が大量に発生するとマラリアや下痢その他の病気が増加するので保健省は全体掃除に参加している。病院にはたくさんの子どもが入院していたので来週は自身がイニシアティブをとって、老人や若者たちと一緒にパイプやドブ、穴などを掃除することを希望した。「保健省は蚊の駆除にあたっているが、おのおのが健康を高めていくことが重要である。ここにやって来る患者はきれいに整備された病棟で医師や看護師からとてもよい医療サービスを受けていると聞いているが、保健大臣として実際に視察はしたことがなかった。新しい放射線機材SET-SCAN(訳者注:原文ママ、CTのことであろう)を短時間見学したが、医師や看護師が非常によく使いこなしている。」と保健大臣は述べた。   一方ディリ県の管理者Ruben Joao Braz de Carvallhoq氏は、環境汚染は新しく生まれてくる生命に対して脅威を与えると述べた。これをふまえ、住民は家庭から出るごみを道路に設置してあるゴミ箱に捨てるように要請した。「今日からそれぞれがゴミをきちんと捨てることで、それぞれが自分の国を愛し自分の健康に注意することにつながる」と彼は述べた。またファトゥハダ地区の区長Jeronimo Americo氏は、国家を安定して発展させるためには国民が健康であることが必要であるので住民は決められたとおりにゴミを捨てることだ、と述べた。「私は住民に対して道路に設置されたゴミ箱にゴミを捨てるように伝えた。環境汚染は健康に対する脅威である」と強調した。3区の区長Francelino Marques氏も同じ意見だ。「ごみを決められた場所に捨てること、それから毎週金曜日の全体掃除に参加することによって蚊がゴミの中で発生することができなくなるだろう」。一方ベコラ地区の区長Antonio da Silva氏は政府がディリのほかすべての県を清潔にするするための法律を整備するべきだ、それは環境が健康に悪影響をおよぼすことはわかるが住民は全体掃除に参加しようとしないからだと述べた。「住民がこの事業に参加しないのはきちんとそのシステムを理解していないからだ。政府ははじめ1日この事業に参加するごとに2ドルを支払っていたが現在それはない。そのため住民は全体掃除に参加する意欲をなくしてしまった」とAntonio氏は述べた。マウココ-マテ区の区長Joao da Silva氏も、当初のように政府が2ドル支払うことを今はやめてしまったので住民は掃除に参加しなくなったと言う。住民のGregorio Soares氏も全体掃除のシステムがわからないと言う。「はじめ政府はわれわれに道路掃除をすることで報酬を支払っていた。しかし現在はわれわれに無報酬で掃除するように言っている」と彼は語った。

 

 

 

 

 

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