「政府は豚インフルエンザ対策に関与」
(Governu Iha Komitmentu Kombate Gripe Fahi. Timor Post, 2009/08/07)
「豚インフルエンザはすでにティモール国内に侵入しているので保健省とすべての部署、特にインフルエンザA(H1N1)国家対策チームはこの疾患に対して準備と対応をしている」
(Swine Flu Ka Gripe Suina Iha Ona Timor Leste Nune’e Ministeriu da Saude Ho Ninia Entidades Tomak Liu-Liu Ekipa Nasional Ba Kontrola Influenza A. H1N1 Preparadu no responde Hasoru Moras Ne’bee Refere. Jornal do Diario Nacional, 2009/08/07)
(訳者注:上記2記事は掲載紙と見出しは異なるがまったく同一の文章が掲載されている。)
東ティモールのような国は、毎日大量の旅行者など人の出入りがあるシンガポールなどと比較すれば豚インフルエンザの危険は少ないと思われている。しかしいったん国内で発生し住民の間で拡大してしまった時にはシンガポールと比較することはできない。保健大臣Nelson Maritins氏は「医師と協力してこの病気を早期に診断治療し、拡大を防ぐという行動は非常に大切である。このことは2009年5月29日に決定したインフルエンザA(H1N1)対策に関する政府の決議によるものであり、8月6日までに当国の医療機関は患者の発見と治療に努力してきた。これまで17人の疑い患者(訳者注:公式発表は16人)および2人の診断確定患者を治療した」と政府が2009年8月3日に開催したインフルエンザA(H1N1)国家緊急対策チームの会合で発表した。確定患者2名も現在は健康に復し退院している。保健省は、すでに各国大使館クリニックやNGO、教会・私立クリニック・外国人クリニックおよびFFDTL、PNTLとも協力してインフルエンザに対応しているし今後もこの連携を継続していく。警戒を継続し疑われる症状をもつ患者を診察した場合は報告するとともに、メディアにも情報を提供することが望ましい。病院や保健センターも同様に報告することが必要である。彼らはまた今後患者が増加していく事態にも対処する準備をする。Martins博士はまた、豚インフルエンザは現在国から国へと伝搬し世界的大流行になっており、警戒フェーズも5から6へと引き上げられていると語った。「豚インフルエンザは当国へは外国在住の人物によってもたらされたが、これ以上外国から当国へのウイルスが侵入することを防止することが大切である。東ティモールはインフルエンザに汚染された産物を輸出はしていない。保健省はすべての下部組織に本疾患への対策を準備するように、対策チームとしても本疾患と闘う準備を整えている。特に空港や港での防止に力を入れている。」対策チームとしては、当国に入国しようとする人に手続き上の迷惑をかけることは明らかなことに対して理解を求めた。ティモール国民に確認してもらいたいのは「この病気についてパニックになる必要はない。なぜなら国家対策チームはこの疾患についての対策を十分に行っており、この疾患から国を解放するための努力を続けているからである」ということである。山間部や地方の村落、とくに保健センターから離れている住民は自ら健康管理に注意すること、38℃以上の発熱や上気道感染を疑わせる症状がある場合は最寄りの担当に相談することや病院受診をすること。保健センターや病院には治療薬は十分にある。最後にNelson Martins保健大臣は「インフルエンザ国家対策チームをはじめ、病院や保健センターはティモール国民の大人から子どもに対して24時間門戸を開いており、だれもがいつでも受診する権利を有している」と述べている。
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