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東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「ティモール人5人が豚インフルエンザと判明」

(Timor Oan Nain 5 Hetan Moras Gripe Fahi, Jornal do Diario Nacional, 2009/08/04)

 

 保健省とディリ国立病院(HNGV)は、HNGVに入院した患者で7人の鳥インフルエンザ(豚の誤り、訳者注)患者がいたことを発表した。5人はティモール人、2人は外国人であるが全員が現在は治療により回復しすでに退院した。保健大臣Nelson Martins氏はディリ市カイコリの保健省で8月3日開催された会議の席上で発表した。「4月から7月の期間に16人の疑い患者を同定し検体を提出して検査していたがそれらはすべて陰性であった。7月21日~23日にHNGVに入院した7人の患者についてはこのほどインフルエンザA(H1N1)に感染していたことが判明した。うち5人はティモール人で、うち3人はティモール人学生でインドネシアから休暇のために帰国滞在中、1例は家族と休暇でインドネシアに旅行し帰ってきた乳児、1例はメルボルン在住で同じく休暇のためにティモールを訪れていた。」また、2例の外国人がメルボルンでの検査で陽性とされたことで、東ティモールはすでに国内発生国の一つに入るということになる。Nelson Martins氏によれば二人の外国人はすでに当国に長期に滞在しており外国への旅行もしていない。旅行者についてもインドネシアの休日からはすでに2週間も経過していたが、HNGVと保健省は、症状がインフルエンザと考えられすでに回復していた彼らの検体をオーストラリアのメルボルンに送って検査をしていた。その結果先週土曜日に陽性であったことが判明した。「インフルエンザA(H1N1)ウイルスはすでに東ティモール国内に入ってきているが、まだ地域的な流行にはいたっていない。感染の拡大を防ぐためにインフルエンザA(H1N1)コントロール国家緊急対策チームは努力を続ける。そのためにPNTLやF-FDTLといった組織や議会およびNGOとも連携して警戒を強めている。」インフルエンザのような症状、たとえば発熱、咳、関節痛などがみられる人は、マスクを装着し状態が改善するまで仕事を休むこと、家族への伝染をできるだけ防ぐために7日から10日間は個室に入っていることが大切である。また以前から伝えているように、石けんで手を洗うこと、咳やくしゃみをするときは鼻と口を覆うこと、保健スタッフに連絡をとることである。東ティモール政府はこれまで4つの病院、すなわちHNGVとオエクシ、マリアナ、スアイにある二次病院をこの疾患のセンターと位置づけ地域での流行を監視してきた。その場合は早期に病院が状況を把握する。症状がでて10日以上たって症状が改善したら仕事や通常の活動に復帰してもかまわない。しかし症状が重症になった場合は看護師または医師の診察をうけなくてはならない。重症になった場合は死亡する場合もある疾患であり伝染を防ぐためには隔離が有効な手段である。(訳者注:保健省に確認したところ、8月5日現在新型インフルエンザ感染確定者は外国人の2人で、ティモール人感染者がいるという上記8月4日報道は誤りです。)

 

 

 

 

 

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