「13県の保健局長から送られてくる報告書は毎月のように到着が遅れている」
(Kada Fulan, Directur Saude Dis. 13 Hatama Relatorio Atrazadu. Suara Timor Lorosae, 2009/8/3)
ディリ:保健省総合局長Agapito da Silva Soares氏は7月24日語ったことによると、13県の保健局長から送られてくる報告書は毎月のように到着が遅れている。その理由は県の保健局から当保健省まで運搬する道路状況が悪いからだ、という。保健システムの情報などの報告書は、毎月13の県それぞれから送られてくる。報告書にはそれぞれの県での活動報告や問題点・困難な点についての情報が記載されている。東ティモール国内の疾病に関する情報も含まれている。一般的には呼吸器感染症すなわち咳や鼻づまりや皮膚炎、デング熱などが当国では多く報告される。しかしラウテム県やリキサ県、エルメラ県など県によって上気道炎とは異なる病気が報告されることがある。すでにバウカウ県、エルメラ県、ディリ県については報告がなされている。なおディリ市は人口20万人近いためディリ県にはふくまれていない。Agapito氏によると、「保健省は運搬用の車両を提供しているためにほとんどの県で運搬状況は改善されている。また今後は22台の多機能車両と交換していく予定である。インフラ構造の不備とコミュニケーションの不足が今後は大きな問題になってしまうであろう。救急搬送についてはAUS AIDやNGOの協力で10台の救急車が13の県に配備されている。韓国とクウェートから提供された救急車両はディリ市内にあって、山間部は道路状況が悪いために配されていない。そのため政府はさらに多機能車両について予算をあてる予定である。また各保健センターにおかれている薬品は十分でないことが多い。これらを補充するためにも毎月の報告書が必要である。地域住民の声を反映させて薬品を調達する必要があるからである。薬品は医師の処方箋がなければ入手できないが患者には無料で提供される。」とのことである。
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