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東ティモール医療に関する現地テトゥン語新聞報道抄訳

 

 

「上気道炎とリウマチがコリアテ保健センター(SSC)で多数:SSCは人材不足である」

(Moras ISPA no Rematizmu As iha SSC, Timor Post, 2009/8/3)

 

 エルメラ:エルメラ県ハトリア郡コリアテ保健センター(Sentru Saude Coliate, SSC)では、上気道炎とリウマチが多数であることがわかった。この情報はSSCの看護師Agustinha Pereira氏 が最近本紙に語ったことによる。氏によると、1ヶ月間に来院した患者数は165人が上気道炎、リウマチが65人、下痢が50人、胃の疾患が40人、貧血15人、気管支炎・肺炎が40人、湿疹・皮膚炎が35人、マラリア30人、結膜炎25人であった。上気道炎に罹患した患者のほとんどは幼児だった。これはこの地方の埃の多さと寒さによるものだろう。リウマチは成人に多く寒い時期には歩行が困難になり山をでることができない。「毎日20人以上の患者が来院し、そのうえSISCAのプログラムで2つのポスト、マヌカティとマニレテ地域を受け持っている。」とAgustinha氏は語る。分娩についてはほとんどの家庭が氏を呼び自宅で分娩する。これまで病院に搬送しなければならないような重大なトラブルは起こっていない。このような状況だが、SSCは人材不足である。助産師もいなければ紹介して診察してもらえる医師もいない。分娩などは助産師のトレーニングを受けていないために責任をもって取り扱えない。Agustinha氏がディリに出張する際には代理で治療をおこなえる人がいないために、センターを閉鎖しなければならない。このような状況を改善するために、氏は保健省に助産師と医師の配置を申し入れている。当スコの住民Bosco Baltasar氏も当センターに助産師と医師を常勤させることがこの地方に必要なことだと保健省に申し立てた。「看護師は給料を受け取るためにディリに行き、家族に会うためにディリに滞在する。その期間センターは閉鎖されている。」保健省はこの事態を認識するべきである。保健大臣Nelson Martins氏はこの点について、エルメラ県で先週4日間にわたって開催された人材育成セミナーの席で次のように語った。「このセミナーにおいてわれわれはこの地域における人材育成の重要性について認識した。保健師、助産師の不足は著しく、われわれはその改善について今後焦点を合わせていくだろう」

 

 

 

 

 

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