着任して約半年、ずっと気になっていたお向かいの島アタウロ島を先日ようやく訪れる事ができました。
アタウロ島はディリの沖合30kmにある人口8000人の島でディリ県に属します。その昔山羊を飼われていたことから別名Pulau Kambing(インドネシア語で山羊の島の意)とも言われています。
さて、行くと決まったらまずは、ディリとの間に就航しているフェリー「ナクロマ号」のチケット入手。金曜日のお昼2時頃に港で販売されるという情報を基に無事購入、土曜日の朝9時に出発しました。所要時間は約2時間。運が良ければ途中イルカの群れに遭遇するという噂もありますが、この日は前日から天候が悪く残念ながら見ることができませんでした。船内は意外ときれいに使われており、売店までありました。
そうこうしている内にアタウロ島に到着です。島が近づくにつれ船から見える海はディリの海とは違い珊瑚礁が見えるほどの、澄んだとてもきれいな海でした。
まず何処を巡ろうか。どんなレストランやホテルがあるのか調べる気満々で来た私は、船を下りて唖然。レストラン、ホテルなどは何も無く、あるのはきれいな海と自然だけでした。噂によれば、海岸沿いで焼き魚などが食べれると聞いていましたが、その日はたまたま無かったのか、海岸沿いで売られているのは、椰子の実だけ。これだったら船内の売店でカップ麺でも食べておけばよかった...。後悔してもしかたないので地元の人に聞くと、船着き場から歩いて1時間の所に大きな町があるとのこと。近くを通っていた親切なバイクのお兄さんに町まで送ってもらうことになりました。町まで20分程のエキサイティングなツーリングでした。
そしてその町で唯一のレストランに案内してもらいました。どんな料理が食べれるかな。まだまだ期待を捨てずにワクワクしながら入るとメニューはただ1つNasi putih(白飯) とAyam Potong(揚げた鶏肉の切り身)のみ。不安になりながら待つこと15分。しかし、出てくると意外にも良い香りで、味も良く美味しいかったです。
自然だけの何にもない町でしたが、草木の間を風が通り過ぎ、雲の流れもゆったりとし、空を眺めているだけであっという間に時間が過ぎていく、心地の良い、どこか懐かしい感じのする町でした。
道を行き交う人たち、みんなが挨拶を交わし、外国人である私にも、小さな子供から、お年寄り、 男女関係なく元気に「ボンディーア」! 挨拶してくれました。
面識も無い人への挨拶。初めは返事を返すのも気恥ずかしく感じていましたが、徐々に慣れ、初めて会った人たちと交わす挨拶や、そこから生まれてくる会話などに、いつしか心地よく幸せを感じている自分がいました。
次回は、スキューバーダイビングのライセンスを取得し、別の顔を見にまたこの島を訪れたいと思います。ゼッタイニ!
以下アタウロ島で撮影した写真をご紹介します。
ナクロマ号に生活物資を積む人々 意外と綺麗な船内 船から見たアタウロ島の海岸町で唯一の食堂 と 食堂メニュー
無邪気に笑う子供たち別名山羊の島と言われるだけあって町のいたる所に山羊
(安岡)
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