私の見た東ティモール

 

ディリに咲く花

 

「今日もブーゲンビリアがきれいだなぁ~」
そう、ここは常夏の島!
ここでは数メートルにもなるブーゲンビリアが、毎日ディリの町に色を添えてくれています。
ディリに来て1年と数ヶ月、毎日同じお花の前を通る度、同じようにその美しさに感心して、根拠も無く「今日も良い一日になるに違いない!」そう思ってしまうのは、私に掛けられたティモールマジック!?でしょうか?
おかげさまで元気にやっていけている事に感謝して、
ここでは是非、日頃街の中でよく目にする花のいくつかを紹介させてください。
暑い日も、雨の日も、強風の日も変わらず咲く、力強く美しいディリの花たち。
私もここではそうありたい、と願います。

 

【ブーゲンビリア】
枝の先端の葉が色づき、鮮やかな色彩が青空に映えます。東京で見る鉢植えとは違い、数メートルの高さにもなって、あふれんばかりに咲く姿は、何と言ったらいいのかぁ・・・。「はぁ~っ」ため息が出るほどに美しい!
棘が大きいので触れる時はご注意を。

 

 

【西洋夾竹桃】                         
日本でもみかけたような・・・
そうそう、真夏に高速道路脇で熱風にさらされながら咲いている、たくましいあの木です。
お花は町の行事の飾りつけ、墓地に供える花として活躍しています。

 

 

【バナナの花】
ダイナミックなその姿は、いつ見ても凄い存在感!
先の紫の花の部分は時々市場でも見かけ、食用になります。
油で炒めてソテーで食べるのが一般的。

 

 

【ハイビスカス】
南国らしい大きな花。色も種類も豊富です。赤、ピンク、オレンジ、黄色に白。
花びらが沢山あるものや、釣鐘状に垂れて咲くのもあります。
いっぱいあるから、ハイビスカスジャム、作れないかなぁ~?

 

 

【プルメリア】
この花を一つ髪に挿すだけで、気分はすっかりサマーバケーション!そんなイメージを持つのは私だけでしょうか?
爽やかな、少しだけ甘い香りがし、ぽってりした肉厚の花びらがとても可愛いです。

 

 

【パパイヤ】
マラリヤの特効薬として、料理して食べたり、お茶のようにして飲んだりされています。
良薬口に苦し!?とにかく本当に苦いパパイヤの花!お試しあれ。

 

 

【サンタンカ】
よぉ~く見ると・・・小さなお花がいっぱい?!
直径1cm程の花が集まって、かなりのボリュームになって咲いています。
花は華やかで、濃い緑の葉っぱも艶々として綺麗。
切花としても重宝してます。

 

 

【 クラウンフラワー】
南国のエーデルワイス?
うぶ毛に覆われてる柔らかい感じが素敵です。中の白い液には毒があるらしく、なるほど~。そばにいる山羊さんも食べません。花を手にしてる私を見て、ティモール人には「死ぬぞ~」と言われてしまいました・・・。大げさだなぁ~、でも絶対食べてはいけません!

 

 

【鳳凰木】
ひときわ目を引く真っ赤な花。
この花のベストシーズンは大体クリスマス前後。でも、全く咲かない年もあるそうです・・・情熱的で気分屋さん?ぶら下がって見えるのはサヤ状の種。良く似た、火炎木と言う木もよくみかけます。「赤、緑、赤、緑そんなふうに、30年程前のディリにはこの木が至る所にあったのになぁ・・・」と嘆くのは昔を良く知るおじいさん。

 

 

 

岩田(大使館夫人)

 

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