館員の見た東ティモール

 

私のルームメイト

 

 

 

 1.はじめに
 みなさん、こんにちは。

 今回は私の奇妙なルームメイト達を紹介いたします。

 今回紹介するルームメイトは人間ではありません・・・。もちろん背後霊や地縛霊とかではなく、東ティモール産で、私の許可なく部屋に住みついている爬虫類や昆虫達であります。「虫なんて見るのもイヤだわ!汚らわしい・・・。」と思われる方は、これ以上読み進まないことをお勧めいたします(本稿には一部気持ち悪い画像が含まれております)。

 

 

 2.さあ、紹介!
 まずはこれから紹介していく者達の中で、一番心許せる仲間を紹介いたします。

 

目がとってもチャーミング


 見てのとおり、「ヤモリ」です。トカゲではありません。東京でお目にかかることはほとんどないと思いますが、地方に行けば日本国内でも見かけることがあります。コイツはとにかく動きが速いです。よく部屋の中を超高速移動で横断します。こちらに来た当初は、私の視界の端っこでサッと黒い影が走り、「ウッ!今何か走ったぞ!それとも幻覚か?オレは疲れているのか。。。」と思ったものです。10回中、2~3回は私の幻覚かも知れません。皆さんも素早く走り去る黒い影を度々見ることがあれば、お医者さんによく相談しましょう。

 彼は蚊や蛾といった我々人間にとっては好ましくない虫を補食してくれるので、私は敢えて見つけても捕らえようとせず、むしろ友達になろうとしています。部屋の中にいる彼は恐らく同じ個体だと思うので、「ピエール」という名を付けました。よろしく頼むぜ、 ピエール軍曹!

 

  だけど寝ている真夜中に耳元で「クックックー!」と突然鳴き出すのはやめてね・・・。


 続きまして、2人?目を紹介します。

 

たくましい体つき

 

 見てのとおり、バッタです。

 「お前の腕時計はバッタもんやろーが。」と大阪の友人に言われたことがあります。「バッタもん」とは関西方言で「格安の物、偽物の商品」を意味します。私はバッタもんなんて好きではありません。

 話が横道に逸れてしまいました。私はあまり昆虫に詳しくないので、これが何バッタな のかよくわかりませんが、今まで見たバッタの中で一番ガッチリしていて立派です。顔つ きは仮面ライダーそのものです。

 私はこのバッタが先ほど紹介したピエールに補食されないか少し心配です。どうか仲良くやって下さい。

 

 

 3.最後に
 今回は私の部屋の中で同居する爬虫類や昆虫を紹介しましたが、東ティモールにはまだまだ多彩な爬虫類や昆虫がが存在するようです。奇妙な虫たちが、このたまらなく暑い東ティモールの太陽の下で懸命に生きている姿を見ると、何だか励まされるような気がします。

 

 

 4.おまけに
 この場をお借りしまして、NGOの方が持ってきてくれた東ティモールに生息するサソリを紹介したいと思います。サソリの種数は1000種を超え、うち25種は人間に対して致命的な毒を持つものも存在するそうです。

 私が生活する部屋の中でサソリを見たことはありませんが、地方で活動するNGOの人 たちのなかには、部屋の中で見かけたり、刺されたことがある人までいます。刺されるとかなり痛いそうですが、幸いにも命に危険を及ぼすほどの毒ではないそうです。

 

枯れ葉の上にいると見分けがつかない

 

 

昆虫好きの方にとっては、東ティモールは楽園かも知れませんね。

 

 

 

(清水)

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