館員の見た東ティモール

 

素人カメラマンが歩く東ティモール

 

 僕は当ホームページのトップページにある「東ティモール寸景」コーナーをスタートから担当しています。今月で10ヶ月が経ちますが、皆さんには楽しんでいただけていますでしょうか。僕は土日や休日に、次に掲載する写真を探すため、様々な場所へ出かけることが多くなり、実は、自分自身とてもワクワクしながら楽しんでいます。

 

 東ティモールの治安は現在安定しており、日中は一人でも自由勝手に出歩いています。
そして気になった人に写真の許可を聞きます。
 中学生くらいの女の子達はほとんどが恥ずかしがって、その場から逃げてしまいます。
そのため4月後半に掲載した写真は撮るのに凄く苦労しました。
 しかし、その年代の女の子達を除く、ほとんどの人々が笑顔で承諾してくれます。中には僕が撮った写真が気にくわないのか、何度も取り直しを要求されることもあります。
 やんちゃな子供達は僕からカメラを取り上げ、逆に僕を撮影してくれることもあります。
自分で撮影するのが楽しいのか、子供達に取り上げられたカメラは、次から次へと即席チビッコカメラマンの手に渡り、「キャッキャッ」という歓声に混じってシャッター音が鳴り続けます。最後は「ありがとう」といって笑顔と一緒に戻って来ます。とても人なつっこくて温かい気持ちにしてくれます。

 

 写真の対象を探すうちに、思わずカメラを向けてしまうのは、やはり子供達です。
 目の前にある物を遊び道具に変え必死で遊んでいる姿や、素っ裸で海に飛び込んでいく姿、特に6月の寸景で御紹介させていただいた5月5日にできた公園で遊ぶ子供達の楽しそうな姿や笑い声は、とても穏やかな気持ちになりました。そんな子供達を見ていると、いつも微笑ましく、この国の未来が今後も明るいものであってほしいと強く思わされます。

 

 子供はとても大事な存在であり、この国の宝だと思います。この国を建設するために未来からやって来た使者だと思いました。
 そんな子供たちの笑顔をみていると、「政治や経済ではない。教育の深さこそが社会の未来を決定づける。教育の目的は何か。子供の幸せである。」という言葉をとても身近に感じました。

 

 無邪気に遊ぶ東ティモールの子供達が、今後も素直にたくましく、そして賢明に成長し、この国にたくさんの素晴らしい指導者が誕生して、二度と紛争を起こさない幸せの笑顔に満ちた国にしていってほしいと願っています。

 

 なお、読者の皆さんには、東ティモールについて気になることなどがありましたら、是非トップページに記載しているアドレスにお気軽にお寄せ下さい。お願い致します。今後の「寸景」の参考にさせていただきたいと思います。

 

 

(永田)

 

 

 

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