館員の見た東ティモール

 

東ティモール渡航の準備 -持ち物編-

 

 私は医務官としてこの8月に当地に着任しました。赴任前はこの大使館のホームページが最も有効な情報源でしたが、ようやくそこに寄稿できることになり、感無量です。
いろいろと自己紹介などもしてみたいと思うのですが、先を急ごうと思いますので今回ははしょります。
どっぷりと日本国内で社会生活を営んできた身にとって、自ら希望したとはいえ、東ティモールへの単身渡航はある程度の緊張感を伴います。結果的に事前の想定が正しいこともありましたが、ハズレてることもありました。事前の想定(妄想)は仕事の内容はもちろん、国の状況や環境など多岐にわたりましたが、とりあえず持ち物に関して、ここで落ち着いて考え直してみようかなと思います。

 

蚊取り線香。準備品の最上位に位置するものでした。結果、当地にも似たものが豊富にあり、ほとんど不要。半年分ほど持参しましたが、いきなり考えさせられました。でも線香皿は持って行った方がよいです。


虫除けスプレーはいまのところ出番なし。そういえば、日本国内でも虫に刺されるようなところには行ってなかったなぁ。子供には必要かも。


長袖シャツ。虫除けや、日焼け防止に推奨されているが、半袖しか着ていない。


ズボン。仕事にはスラックス(国内では白衣だったので新鮮な感じ)。数本あればよし。ただ、休日をすごすのにジーンズなんかも必要。半ズボンの屋外着用は大人にはちょっと気恥ずかしい。


ゾウリ。東ティモール人の標準装備品(たまにはだしのひとも見かけますが・・・)。1足持って行くと、ホテルでのシャワールームとかで快適。でも、外国人はくつを履いたほうが安全だし歩きやすい。ジョギングシューズとかもあるとよい。


下着。いわゆるパンツと靴下。たくさん持参したけれど、なんと、毎日家政婦さん(メイドとはちがう)が洗濯してくれるため、穴さえ開かなければ4,5着もあれば十分だったかも。


Tシャツとかポロシャツは、休日の散歩に便利。ただし、デザイン、色合いは、南国だからといって派手なものを持って行かないように(←自戒の念も込めて)。日本国内でも微妙な服装は、当地でも同じであるのは、ある意味当然。


そうそう、当地の日差しは想像以上に強く、とてもまぶしい。サングラスは必需品です。予備も持って行った方がよい。帽子とかもあればなお良し。


やかん。ここでも売っているが、大、小1個ずつ持参しました。麦茶をはじめ好みのお茶も持参して、手間がかかるけれど湯だししたあと流水でさまし、冷蔵庫で冷やすととても快適。毎日が夏休みの気分。


水は料理をするのであれば、とても重要。大使館から家庭用の小型浄水器が貸与されるため、今のところ幸いに体には異常をきたしていない。日本から備長炭や竹炭、麦飯石などや、濾過ポットなども持参し、これも正解だったと思う。


コーヒー用品はハリオの円すい型のペーパードリッパーがとても具合がよい。パウダー状のティモールコーヒーもこれで十分に楽しめる。


お菓子。スナック菓子、チョコレートなどは売っているけれど、ちょっと違う感じ。お菓子は嗜好品なんだなとあらためて納得。持参した安価なキャンディー、ドロップなどがとてもおいしく感じてしまいます。


トイレットペーパー、ティシュペーパーは当地に豊富にあり。入手も簡単。


洗剤の類も同様。歯磨きペーストは好みのものを持って行った方がよい。


日本食材。しょう油とかミソとか。調味料だけあっても食材がないとどうしようもない。キッコーマンはスーパーに普通に売っています。それによく考えたら、本格的な日本料理など自分には作れないことをここにきて気づきました。そういうわけで、当地のスーパーで手に入る食材で十分。ポルトガル料理にチャレンジするのがよいかも。食パンはおいしいものが売られています。


パソコン。これは必需品のはずだが、当国内のインターネット事情は想像以上に不良で、自宅ではまだネットに接続できていない。ホテルロビーなど市内に数カ所あるアクセスポイントで高い料金を払って今のところ凌いでいます。


DVDプレーヤー。ここのリージョンは日本と異なるので、リージョンフリーのプレーヤーがあればグッド。でもDVDはあんまり見ないし、たぶんこれからも見なさそう。
小型のはさみ、カッター、ラジオペンチ、ドライバーセットなんかは持って行くととても便利


仕事でも使う文房具は、日本の製品が桁違いによい。uni のジェットストリーム(シャーペン付き)がおすすめです。


本の類。重いので持ち運ぶにはある程度の決断と覚悟が必要。もちろんなくても困らない。実際のところ日々なんとなく忙しくて読書にまでたどり着けていない。


爪切り、耳かきなどは日本製。


医薬品はとても大事です。仕事柄そう思います。もちろんいくらか持参しました。


こんなところですかね。
結局事前の想像には限界があり、「百聞は一見にしかず」を身をもって体験することになりました。着任して1ヶ月ほどして、足りないものを調達するために一時帰国できれば最高です。
続く。


(森田)


  
南国の強い日射し            雨上がりのスタジアム前

 

 

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