館員の見た東ティモール

 

南の小さな島での体験、ぐるん

赴任

 

 「南の小さな島で働くことになる」、こんな説明を受け、南の島=楽園というイメージを抱き、東ティモールに赴任したのが3年と9ヶ月前。

 

 この地では、ある出来事によって、周りの風景がぐるっと360度回り、全く同じ風景が違って見える、そうした出来事をいくつも経験することになりました。そうした出来事のいくつかを紹介したいと思います。

 

まず、一番初めの出来事は、東ティモールに赴任する際に起こりました。

 東ティモールの首都ディリに行くには、インドネシアのバリ経由とオーストラリアのダーウィン経由、さらにシンガポール経由があります。私の赴任の際、このうちの1つを利用したのですが、空港のカウンターで並んでいて次に自分の番だという時に、突然航空会社のスタッフが言った言葉を聞いて耳を疑いました。「もう席はありません!」・・・・・。

通常運行していた機体の不調から、急遽小さな機体に変更したため、飛行機に乗れない人が出たのですが、それが私の楽園への赴任の日に起こったのです。

ぐるん、ぐるん。

これで、楽園への赴任は遅れてしまいました。

何事も予定通りには物事は運ばない、いきなり東ティモールの生活の末端を、東ティモールに入る前に思い知った一幕でした。

次の日、予定より1日遅れの飛行機に乗り、シートベルトを締めようとした瞬間、シートベルトが根本から外れました。・・・・。ぐるんぐるん。

続きはまた次回。

 

(泉)

 

 

       

楽園に赴任した日の夕焼け

 

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