東ティモールの人々の優しい心遣いと祈りに感謝
私が住む東部のメハラ村に昨年から電気が来るようになり、村人はテレビのニュースを通じて国内をはじめ世界の動きを知る事が出来るようになりました。3月11日の東北地方太平洋沖地震のニュースも、いち早く伝わりました。翌日12日に、修道者の集まりでBaucauへ行きました。集会のはじめに昨日の地震津波で亡くなった方への黙祷から始まりました。また、祈りの多くの時間が日本の災害を受けている人の為に捧げられました。 13日(日曜のミサ)は、教会に集まった人々が真剣な眼差しで日本は大丈夫か?家族は・・と心配顔で聞きに来ました。道で出会う人、買い物先でも多くの人からお見舞いの声をかけてもらいました。その最後は必ずと言っていいほど、「祈っているからね」や「祈ろう!」と言う言葉でした。
20日の日曜日には、親しくしているタイ人のUNPOL(国連警察)の方が休日にもかかわらず、わざわざ訪ねてくだいました。私たちが教会に行っていて留守だとわかると教会まで来てくださいましたが、ミサが始まる寸前だったのでメモを残して帰られましたが、その走り書きから温かいこころが伝わりました。更にその日のミサの中では、若い神父様が大勢の子供たちに、日本の災害の事を知っているか?と話しかけ、独立してまだ若い東ティモールを日本がどれだけ支えてくれたかを話されました。ここラウテン地区でも若い女性達が保健衛生の面や船造りなどに日夜問わず貢献している姿を身近に見ている子供は真剣に聞いていました。そして、みんなで今日本の為に祈ろう!と神父様が言われ、全員起立して特別に日本の為に祈りをしました。
私はここ数週間、お見舞いのことばを受ける度に涙がでるおもいでした。苦しい時代、困難の中を生き抜いてきた人達だからこそ、他者の苦しみを自分の事のように受け取りおもいやり、祈りで支えて下さる東ティモールの人々また善意の人の優しい心に触れました。 遠く離れていても、東ティモールから毎日多くの人の祈りが日本に送られています。
石川(聖母訪問会)
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