日本大使館は、12月19日(日)、首都ディリのホテル・ティモールにて、写真展「東ティモールの子どもたちが見た日本」(JAPAN through the Eyes of Timorese Students)を開催しました。この写真展は、今年JENESYS(壮行会・出発・帰国)という青少年交流プログラムで日本を訪問した37人の東ティモールの子どもたちが日本で撮ってきた写真を展示したものです。東ティモールの子どもたちが日本を訪問する際に、1人1人に使い捨てカメラを渡し(当地ではまだカメラは高級品で誰もが持っているものではありません)、「東ティモールの家族や友人に見せたい日本」というテーマで写真を撮ってくるようにお願いしました。写真を撮るのが初めてという子も多かったのですが、それぞれおもしろい写真を撮ってきてくれました。(写真の紹介)
また、写真展当日は、写真の展示に加えて、日本を訪問した子どもたちの代表によるスピーチや子どもたちによる東ティモールの歌やダンスの披露、参加者全員での沖縄の歌「島人ぬ宝」の合唱(JENESYSの引率者として沖縄を訪問した当館現地職員がこの曲を知り、東ティモールの人たちになじむ歌だと感じたそうで、当館の文化行事等で紹介しています)など盛りだくさんの内容でした。
JENESYS参加者代表としてスピーチをしたサラさんは、「多くの東ティモールの子どもたちの中で日本を訪問する機会を与えられ、日本の発展や美しさを直接目にすることができたことに心から感謝しています。日本では多くの経験をしましたが、その中でも自分たちを歓迎してくれた日本の皆さんの温かさが印象的でした。日本人の親切さ、勤勉さ、規律正しさなどを学んだので、自分たちの日々の行動に活かし、平和で豊かな東ティモールの未来を作っていきたいです。」と語り、参加者から温かな拍手が送られました。
当日は、北原大使夫妻、カンシオ教育大臣、ハクUNMIT国連事務総長特別代表、各国大使等が出席し、子どもたちの、日本での経験を広く共有しようとする思いとともに誇りを持って自分たちの文化を披露する姿勢を賞賛しました。これまでに日本を訪問した東ティモールの子どもたちや日本留学経験者、各種研修での訪日経験者等、日本に縁のある多くの東ティモールの皆さんも集まってくれました。また、日本に関心を持つ多くの人たちや在留邦人の方々も家族連れで沢山参加し、参加者同士が写真を鑑賞しながら交流を深めました。この国の将来を担う子どもたちが日本について理解を深め、日本の子どもたちと友好関係を築いていってくれることを願っています。
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写真を鑑賞する人々 |
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JENESYS代表としてスピーチをするサラさんと 熱心に聞き入る参加者 |
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東ティモールの伝統舞踊を披露する子どもたち | 北原大使夫妻、カンシオ教育大臣と参加した子どもたち |
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