対東ティモール支援

 

 

「コミュニティー選挙における有権者教育強化計画」

に関する署名式について

平成21年9月28日

 

 本年10月東ティモールではコミュニティー選挙が実施されます。

 

 9月24日(木)(現地時間同日)、「コミュニティー選挙における有権者教育強化計画」の資金供与に関わる署名式が、国家行政省選挙管理局(Technical Secretariat for Electoral Administration:以下、STAE)会議室に於いて催されました。

 北原巖男駐東ティモール大使と、トーマス・ド・ロザリオ・カブラルSTAE代表との間で署名が取り交わされ、草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じ、57,760USドルがSTAEに供与されることとなりました。当日は、レイテ国家行政省大臣を始めとして、国連関係者や外交団も駆けつけ、本事業並びにコミュニティー選挙の成功に向けて決意を新たにしました。

 

 東ティモールの地方行政単位は、県(District)-準県(Sub-District)-村(Suco)-準村(Aldeia)という単位で構成されており、今回のコミュニティー選挙では、全13県に於いて村及び準村の村長等が選出される予定です。

 此の度の支援は、投票や公正な選挙を呼びかけるためのポスターの作成や、TV・ラジオ放映の実施、選挙スタッフへの訓練用教材の供与が予定されています。また読み書きの出来ない有権者に対しては、選挙の概要をわかりやすく説明するフリップチャートの供与も含まれています。

 また選挙当日は、当館からも十名以上の職員が選挙監視員として各地に展開し、公正な本選挙の実施を見守る予定です。

 こうした日本の支援によって、より多くの有権者の皆さんが自らの選挙権を行使し、コミュニティー選挙が民主的且つ公正に行われることが期待されます。日本が本選挙に対して物的な支援のみならず人的な関与を行うことで、我が国の関与が有権者の皆さんに、より顔の見える形で伝わることも期待されます。

 

 我が国の支援は、過去2005年のコミュニティー選挙及び2007年の国政選挙に続き、今回で3回目となります。

 カブラルSTAE代表は、席上、これまでの日本の継続的な支援に対する深い感謝の意を表明されました。

 当国は、2002年の独立から10年目の年となる2012年に、大統領選挙を始め、次の国政選挙を控えています。そんな中、日本が民主主義の根幹とも言うべき選挙分野に於いて継ぎ目のない支援を行っていくことは、当国における民主主義の定着を確固たるものにしていく上で極めて重要です。

 本格的な開発の段階に入る東ティモール。その民主的な国づくりへの努力に対し、当館は今後とも支援を続けていきます。

 

 

署名を行うカブラルSTAE代表(左)及び北原大使(右)

 

署名後固い握手を交わすカブラルSTAE代表(左)及び北原大使(右)

 

式典後、レイテ国家行政省大臣(右)及び外交団(左)と会合を行う北原大使(右から2人目)

 

日本の支援により作成された

選挙の参加を呼びかけるポスター

 

各所に張り出されているポスター

 

 

ポスター①

(選挙におけるジェンダー平等を促進する内容)

 

ポスター②

(投票所の場所を示す内容)

 

ポスター③

(選挙日の開始及び終了時間を示す内容)

 

ポスター④

(投票所の場所を示す内容)

 

選挙の参加を呼びかけるバナー広告

(忘れずに選挙に行くことを呼びかける内容)

日本の支援により作成された

本選挙の実施要項を示したガイドブック

(了)

 

 

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