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五百旗頭防衛大学校長が東ティモールで講演しました!

 

 

 

 9月28日、当国訪問中の五百旗頭防衛大学校長と太田教授(元海将)は、国防担当国務長官オフィス主催で講演を行いました。

 

 講演に先立って五百旗頭校長の表敬を受けたピント国防担当国務長官は、改めて東日本大震災の被災者に対し弔意と連帯の意を表しつつ、「今回、内閣総理大臣の命を受け、復興構想会議の議長を務められた五百旗頭校長ご自身から東日本大震災の復旧・復興に関するお話を伺えるのを大変光栄に思う。

 日本と東ティモールは、自然災害から逃れることができない地形学的脆弱性を有している。五百旗頭校長が中心となってまとめられた震災からの復旧・復興の提言は、東ティモールの災害対策、或いは災害復興対策に大いに役立つものである。

 また、東ティモールの国軍士官らに対する防衛大学校の格別の御配慮に、この場をお借りして、深謝したい。彼ら・彼女らの防衛大学校での経験は、必ずや将来の国軍の発展に寄与するものと考えている。既に日本語を流暢に話している当国留学生もおり、大変嬉しく思う。現在6名が留学しているが、今後も継続して留学生を送り出していきたい。」と語られました。

 

 講演会では、冒頭、ピント国防担当国務長官から五百旗頭校長に対して歓迎と感謝の意が表明され、北原大使から五百旗頭校長と太田教授の紹介がありました。

 

 続いて、太田教授が防衛大学校の構成、カリキュラム、学校理念等について説明がありました。

 

 五百旗頭校長は、初めに、東ティモール政府の国防担当者や軍関係者、学術界を代表し出席した参加者に対し、東日本大震災の被災者に対する東ティモール政府と国民からの義援金等の温かい支援と応援メッセージに対して感謝の意を述べられました。

 

 講演では、東日本大震災によって生じた多角的被害は、地震そのものよりも、その後二次的に発生した大津波と原子力発電所の機能不全に起因していることについて、また、それぞれの地域性・自主性を尊重した生活基盤の復旧・復興の必要性、震災以降の自衛隊員の被災地での貢献、敗戦や阪神淡路大震災をはじめとした度重なる困難を乗り越えてきた日本の底力等について熱く語られました。

 

講演をされる五百旗頭校長

 

 特に、今回の大震災に直面した日本と日本の国民に関し、「確かに今回の大震災の被害は計り知れない。だが、日本と日本人は苦難を共に乗り越えようと努め、再生への希望を失っていない。また、今回の大震災に際し、日本と日本人は世界中から沢山の支援や応援を受け、国際協調の重要性を再認識している」と語られました。

 

 そして、今回の経験を東ティモールを含め人類がお互いに共有し、災害発生時における被害軽減策の構築に努めることの重要性を強調されました。

 

 講演会の出席者からは、東ティモールの防災対策を考える上で大変有益なお話を復興構想会議議長自ら拝聴できたことに感謝の声が上がりました。

 

 五百旗頭校長は、講演の他、グテレス首相代行(副首相)、ルアック国軍司令官、アミーラ・ハク国連東ティモール統合ミッション事務総長特別代表とも親しく会談を行い、ディリ市内にある日本の無償資金協力で行われているベモス浄水場・命の水プロジェクトも視察され、工事関係者を激励されました。

 

 防衛大学校への東ティモール留学生受け容れ、教育指導等に熱心に取り組んで来て下さっている五百旗頭校長ですが、東ティモール訪問は初めてのことです。

 

 復興構想会議議長として、また防衛大学校長として、日・東ティモール関係の更なる強化にお力添えをして下さった五百旗頭校長、ありがとうございました!

 

最後に講演参加者と記念撮影を行いました!

 

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