PKOの現場から

 

 

「続・南の国から2012」

 

 

 UNMIT軍事連絡要員として勤務している陸上自衛隊の中村1尉です。東ティモールのボボナロ県で、治安情勢を中心に様々な情報収集を主たる任務として活動しています。

 

 日本は6月から7月にかけてジメジメした梅雨の時期ですが、ここ東ティモールでは6月上旬から乾期に入り、カラッとした晴天が続いています。日中は日差しが強く暑いのですが、日陰に入ると乾燥した微風が気持ち良いです。翻って朝晩は冷え込みが厳しく、日々の入浴(水浴び)の際、凍えそうになっています。

 

 私はボボナロ軍事連絡要員チームに所属しています。当チームは、現地の方々との友好を深めて東ティモールにおける国連の存在感をアピールするため、様々なボランティア活動も実施しています。

 

 ボランティア活動としては、村々で実施される医療活動ボランティアの人員及び物資輸送支援や子供たちへの英語の教育を実施しています。

 

 カトリック教会の日曜学校で子供たちに英語を教えたことを紹介します。

 

 同僚のフィリピン人少佐殿と一緒に英語のアルファベットと数字を教えました。最後にアルファベットソングをみんなで歌うことになりました。恥ずかしながら私中村1尉は音痴です。が、上位の階級の同僚の命令には抗えず見本で独唱することになりました。結果は・・・。子供たちの印象には残ったみたいでみんな上手に歌えました。めでたしめでたし。

 

6歳~12歳の子供たち約40名に教育
数字の英語表現を教育中。「100は英語でなんて言う?」と質問すると皆口々に答えてくれます。みんな元気です。
Let’s sing Alphabet Song!!子供たちの手拍子に励まされながら歌ってます。がんばっていますが音痴です。
歌い終わってヒア汗を拭っています。

 

 さて、7月7日には、国民議会選挙が整斉と行われました。様々な政党の選挙活動や投・開票所の治安状況をモニタリングしましたが、東ティモールの方々の政治に対する真摯な態度に感動しました。「独立してからこれまでは日々の生活で精一杯だったが、いまは選挙を通じてみんなで未来について考えることができる。幸せなことだ。」と選挙当日投・開票所を警備していた警察官が言ってました。

 

 今後も引き続き、「日々挑戦、日々感動」をモットーとして、東ティモールが子供たちがもっともっと元気に笑顔で暮らすことのできる国に発展できること及び東ティモールと日本との関係がより良くなることの一助となれるようがんばります。

 

 とある村に駐屯する国軍部隊隊長をインタビュするのため小学校のグランドで待ち合わせ(左から通訳、中村1尉、隊長)

 インタビュ風景(部隊の宿舎にて。BGMつきの和やかな雰囲気。(中村1尉左後方にギター演奏者!!)

インタビュ後、小学生たちと記念撮影

 

UNMIT軍事連絡要員として勤務できて本当に幸せです。「日々挑戦、日々感動」をモットーとして、東ティモールの発展及び東ティモールと日本との関係をより良くする一助となれるようがんばります。

 

 

マリアナUNMIT軍事連絡要員

中村1尉

 

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