3月19日に東ティモールに着任しました陸上自衛隊の中村1尉です。ボボナロ県でUNMITの軍事連絡要員として勤務しております。 軍事連絡要員の任務は、SUCO(村)長、警察、軍、国境警備隊、選挙関係機関等を訪問し、治安情勢を中心に様々な情報を収集することです。6ヶ月の勤務の予定ですが、4月16日の大統領選挙決戦投票及び7月7日の国会選挙という東ティモールの歴史的な瞬間に立ち会うことができることを光栄に思い日々勤務しております。
ボボナロ県に着任して早くも1ヶ月が過ぎました。「初めてのパトロール」と「4月16日大統領選挙決戦投票日」について紹介したいと思います。
1 初めてのパトロール
パトロールの初陣のできごと。この日は、某大統領候補の選挙演説のモニタリングを行いました。移動間に車がパンクしたり、泥にはまって動かなくなったり、崩落した道路を通過したりとイベントがたくさんでした。同僚からは、「たった1回のパトロールでたくさん経験できてよかったな!!お前は運がいい!!」とエールを送られました。
○パンク修理
タイヤ交換の仕上げ中 パンクしたタイヤは、パトロール先で修理してスペアタイヤにします。 タイヤの空気圧を指導中 修理したスペアタイヤを装着中
○崩落した道路
片側車線が谷側に崩落 通過中
○泥濘化した道路
泥濘化した道路 泥でスタックした車両(牽引索を縛着中)
2 4月16日大統領選挙決戦投票日
この日は東ティモールとインドネシアとの国境地帯の投・開票所の監視を実施しました。整斉と 投・開票所を運営するスタッフ達、投・開票所に詰掛け整斉と投票し開票を見守る有権者達、投・開票状況を監視する国境警備隊。国民がひとつになって真剣に大統領を選んで東ティモールを発展させていこうという熱意を強く感じ感動しました。投・開票所に居合わせたSuco(村)長曰く、「選挙を民主的に実施して、東ティモールが民主主義国として成熟している姿を世界に示すことができた!!」
この日、ボボナロ県ではすべての投・開票所で整斉と選挙が行われました。
投票しに詰め掛けた有権者達選挙監視を実施している国境警備隊
(拳銃やライフルで武装している。)
開票風景
(投票用紙は一票一票開封されて会場にアナウンスが流れる。)
開票を見守る有権者達
UNPOL(国連警察)と共同で開票状況を監視
UNMIT軍事連絡要員として勤務できて本当に幸せです。「日々挑戦、日々感動」をモットーとして、東ティモールの発展及び東ティモールと日本との関係をより良くする一助となれるようがんばります。
マリアナUNMIT軍事連絡要員
中村1尉
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