PKOの現場から

 

 

「第4次要員が東ティモールに到着しました」

 

 

DIAK KA LAE?(お元気ですか?)

UNMIT第4次要員の舘野1尉です。私は平成24年3月からここ東ティモールのバウカウという町で治安状況に関する情報収集を任務とする軍事連絡要員として勤務しています。日本にいるとなかなか目にすることができない東ティモールでのPKO活動等について紹介していきたいと思います。

 

 

 

(同僚とパトロールの途中で記念撮影)

 

日々の勤務

我々の主な業務は勤務地域の村々や地元の警察に行きインタビューすることです。東ティモールでは公用語であるティトゥン語が主に用いられているので現地通訳を通してのインタビューとなります(英語が通じるときもありますが)。同僚と現地通訳に助けられながらインタビューを何とかこなしています。

 

 

 

(インタビューの様子)

 

 

食事

自衛隊から東ティモールに派遣されているのは2名のみ(別々の勤務地)なので食事も自分で何とかしなくてはなりません。自炊することもありますが昼食は職場の近傍のレストランで済ませることが多いです。どこの店に行ってもほとんど同じメニュー(ご飯とフライドチキンとスープ)ですが、これにアイマナス(唐辛子調味料 ものすごく辛い)をかけて食べるのが東ティモール流の食べ方です。

 

 

 

(定番のメニュー(これで1US$しかもおかわり無料))

 

 

東ティモールの人々

東ティモールの人々は非常に素朴で挨拶すると必ず笑って挨拶を返してくれますが、こちらが近づいていくと恥ずかしがって逃げていきます。まるで外国人に英語で話しかけられた日本人のようでおかしくなりました。

 

 

(東ティモールの子供たち(こちらが現地語で話かけると恥ずかしそうに返事をしてくれた))

 

大統領選挙

4月16日に東ティモールで2回目の大統領選出の決選投票がありました。投票日まで選挙キャンペーンが行われていたのですが、その様子はなかなか興味深いものがありました。候補者が地方に演説に来るのですが、候補者が到着するまで支持者はダンスパーティーをしています。キャンペーンソングをBGMにみんなノリノリになっています。国が変われば選挙も変わるものだと感じました。

 

 

 

(東ティモールの伝統的なダンスでみんな楽しそう(3時間ほどぶっ続けで踊っていたらしい))

 

 

気になったこと

東ティモールではオートバイに乗る人が多いのですが、ほとんどのオートバイにサイドミラーがついていません。現地通訳に理由を尋ねたところ「サイドミラーをつけたまま走るのは男らしくない。真の男は音で後方からの車両の接近を察知するものだ。」と明確な回答をもらいました。ヘルメットをかぶったまま聞こえるのか定かではありませんが、この辺はお国柄でしょうか。

 

 

(ミラーを外した男らしいオートバイ(ヘルメットは皆きちんと着用))

 

UNMITは今年いっぱいで撤収となります。私にできることはわずかですが、東ティモールの安定のために全力を尽くしたいと思っています。

 

バウカウUNMIT軍事連絡要員

館野1尉

 

 

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