PKOの現場から

 

 

「ボボナロ遥かなり」

 

 

 こんにちは。国連東ティモール統合ミッション(UNMIT)軍事連絡要員(2次要員)の川谷と申します。今年の3月末に1次要員の関根3佐と交代し、ただ今ボボナロ県マリアナで任務にあたっています。今回は、任務、生活を通じて近況を紹介したいと思います。

 

 先にも紹介しましたが、東ティモールに入国後、まずは首都ディリにおいて軍事連絡要員としての導入教育を受けました。この間に国連の運転技能試験も受験。無事に合格することができて一安心です。

 

慣れない道路状況にドキドキ。 教育の合間の雑談

 

 最初の頃は一日中英語だけで生活をすると、へとへとに疲れていましたが、少しずつ慣れてきました。また、次第にこちらの気温にも慣れてきました。もともとが島育ちの私のため、自然の多いところはすごく気に入りました。海もとても綺麗です。いつか泳いでみたいのですが、ワニが出るという噂もありますので、よく検討したいと思います。

 

首都ディリのはずれにあるビーチ。 美しい自然に圧倒されます。

 

 首都における導入教育を終えた後、いよいよ私の任地であるボボナロ県マリアナに移動しました。国連のヘリでの移動です。日本人ひとり、上京するときより緊張しました。

 

気分は浪漫飛行。ではなかった。 自然豊かなマリアナの町

 

 ついにボボナロ県マリアナに到着、2つの戦いが私を待っていました。1つ目は、軍事連絡業務。東ティモールの山岳部を日産パトロール(走行距離9万km超のベテラン)で駆け巡り、治安状況等について聞き取りによる調査、報告を行うというものです。チームメイトからは1次要員の関根3佐の話を良く聞きます。「セキネは何でもできた。」

 う~ん、プレッシャーを感じますが、負けないように頑張りたいです。

 

運転中は気が抜けません。 インタビューの様子
こんな道でも通ります。 でもたまに動けなくなります。

 

 2つ目の戦いは、食事です。ろくに自炊をしたことがなかった私は、ここで深刻(?)な食糧問題に直面します。健康のことを考慮すると、いつまでもレトルト食品に頼るわけにもいきません。まずは最も簡単だと思われるカレーライスから挑戦してみました。

 

市場でたいていの野菜は手に入ります。 できた!

 

 カレーライスは無事に作れることが判明しました。しかし毎日カレーばかり食べていても健康上良くないと思いますので、次はシチューでも作ろうと思っています。シチューに飽きたらまたカレーを作る。これは完璧なローテーションです。というのは冗談で、これからいろいろな料理にチャレンジしていこうと思います。

 

 ともあれ、東ティモールに入国してから早くも1ヶ月が過ぎました。まだ慣れない環境に戸惑うこともありますが、疲れていても子供たちの笑顔を見ると、頑張ろうという気が湧いてきます。10年、20年先もこの笑顔が続くよう、引き続き、東ティモールの平和と安定に少しでも貢献できるよう努めていきます。

 

 

 明日も頑張ります。

 

マリアナUNMIT軍事連絡要員

川谷1尉

 

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